高金利通貨を買った状態で日をまたぐともらえるスワップポイント。
毎日ポジションを保有しているだけでお金がもらえるので一見おいしい・・。
ここでは、
スワップポイントの仕組み
をまとめたうえで
FXでスワップ狙いはアリなのか
について考えていきます。
スワップポイントの仕組み

スワップポイントとは
2通貨間の金利差によってもらえる(もしくは支払う)お金のこと
スワップポイントとは、2通貨間の金利差によってもらえる(もしくは支払う)お金のことを指します。スワップ金利とか単にスワップと言われるものも同じものです。
FXでは、ドル円やユーロドルといった通貨ペアを取引します。
例えば、ドル円の買いというのは、ドルを買って円を売っている状態。
この場合、ドルの金利が円よりも高ければスワップポイントがもらえ、ドルよりも円の金利が高ければスワップポイントを支払うことになります。(通常、ドルの金利が高いことが多い)
つまり、通貨ペアを構成する2通貨間で金利の高い通貨を買っていればもらえ、金利の低い通貨を買っていたら支払うことになるのがスワップポイントです。
具体例
日本の政策金利が1%、アメリカの政策金利が3%で、
ドル円を買った場合
ドルを買って、円を売っている状態のため、日米の金利差2%分のスワップポイントがもらえます。
ドル円を売った場合
ドルを売って、円を買っている状態のため、日米の金利差2%分のスワップポイントを支払うことになります。
※具体的な計算方法としては、ドル円の為替レートに保有ポジション量とドルと円の金利差をかけて1年分を計算、それを365で割ることで1日分のスワップポイントを計算します。
スワップポイントが発生する時刻
スワップポイントは、ポジションを保有した状態で日をまたぐことで1日単位で付与されます。
何時をもって日をまたいだとみなすかは、業者によって異なりますが朝6時とかが多いです。
なお、1週間(7日)のうちFXができるのは平日の5日間のみです。
金利というのは毎日つきますので、土日の2日分のスワップポイントがどこかで付与される必要があります。
この2日分のスワップは、業者にもよりますが、だいたい水曜日から木曜日にかけてポジションを保有しているともらえます。(その日はスワップが水曜日、土曜日、日曜日の分がもらえるということ)
FXでスワップポイント狙いはアリか?

スワップポイントで稼ぐうえでのリスク
為替変動のリスク
結論から言うと、スワップポイント狙いでFXをやるのはあまりオススメしません。
理由は、リスクに対してリターンが見合っていないと考えるからです。
スワップポイントで稼ぐうえで考えるべきリスクは、為替変動のリスクです。
為替変動のリスクとは、為替レートが動くことによるリスク。
スワップポイントは毎日入ってきますが、少額です。
そのため、スワップポイントでプラスになっても為替変動によって簡単にマイナスにされてしまうことが多々あります。
例えば、100円で買ったものが70円まで下落してしまったら、スワップポイントで毎日0.1円ずつ入ってきてもなかなかプラスにはならないということ。
また、スワップ狙いでよく名前があがるトルコリラや南アフリカランドなど、金利が極端に高い通貨は発展途上国が多く、売られやすい傾向があります。
そのため、そのような通貨をスワップ目的で買っていた人は、レートが下がり続けて現状かなり損をしていると思います。
そして、スワップポイントで稼ごうと思った場合には、長期運用が必須になります。(1日1回もらえるスワップポイントを毎日もらって稼ぐという方法なため)
長期にわたり資金が拘束され、為替変動のリスクも常にある状態になるため、リターンに対してリスクが大きいと言えます。
結局のところ、スワップポイントで稼ぐというのは、レバレッジをかけて外貨預金をしているようなものであり、あまりオススメできるものではないということです。