FXの広告などでは「手数料無料!」などと謳われたりしますが、実際にはスプレッドと言う手数料に当たるものがFXにはある。
要は、買値と売値に差があって、その差分が取引コスト(手数料)にあたるっていう話です。
また、FXは通貨ペアの売買なので、2つの通貨の組み合わせたものを取引する。
2つの通貨を組み合わせているので、それぞれの通貨を発行する国の金利が違います。
そのため、FXでは金利の高い方の通貨を買っていれば利子がもらえ、金利が低い方の通貨を買っていたら利子を支払うというシステムになっている。
これをスワップとか、スワップポイントとか呼び、日をまたいでポジションを保有しているともらえたり、支払ったりすることになります。
ということで、ここでは、「スプレッドとスワップポイント」についてまとめておきます。
スプレッドとは
スプレッドとは、売値と買値の差のことで、FX業者に支払う取引手数料にあたるもの。
FXのレート表示は下記のように表され、基本的に買う時の値段と売る時の値段に差があります。

BIDが売る時の値段(売値)、ASKが買う時の値段(買値)、SPがスプレッドになります。
FXの取引コストと言うのは、基本的にこのスプレッドであり、スプレッドが狭ければ狭いほど取引手数料が安いということが言えます。
※海外FXなどでは、スプレッド以外に取引手数料がかかる口座タイプもあります。(その分スプレッドが狭くなっている)
スワップポイント
スワップポイントは、通貨ペアを構成する2通貨間で政策金利の高い通貨を買っていればもらえ、政策金利の低い通貨を買っていたら支払うことになるものです。
※スワップ金利とも言われる。
例えば、「ドル円の買い」というのは、円を売ってドルを買っている状態です。
そのため、ドルの政策金利が円よりも高ければスワップポイントがもらえ、ドルよりも円の政策金利が高ければスワップポイントを支払うことになります。
※ドルの方が金利が高いことが通常
このスワップポイントは、ポジションを保有した状態で日をまたぐことで毎日付与される。
※何時をもって日をまたいだとみなすかは、FX業者によって異なりますが朝6時とかが多い。
なお、スワップが3倍付与されるという日があります。
これは、FXができるのは平日の5日間(月~金)ですが、スワップは土日も含め毎日付与されるものなので、土日分のスワップを平日のどこかで付与する必要があるからです。
※業者にもよりますが、水曜日が多い(木曜の早朝に付与されるスワップ)
通貨ペアの売買の補足
通貨ペアの売買というのは、左側の通貨の売買と一致します。
ドル円の買い → 円を売ってドルを買っている状態
ユーロドルの売り → ドルを買ってユーロを売っている状態
といった具体です。