トレード論

損小利大のトレードをオススメする理由

損小利大のトレードをオススメする理由

勝ちが多いと気分がいいし、負けが多いと気分が沈む。

けれど、FXで稼ぐために勝率ってのはそんなに重要な要素ではない。

高勝率であろうが、低勝率であろうが結果として獲得pipsが多い方がFXは儲かる

そういう考え方をした場合、勝率より大事なのはリスクリワード。

どれくらいのリスクをとって、どれくらいのリターンを狙うかってことですが、私はリスクリワードを1より大きくすることが大事だと思っている。

いわゆる、損小利大のトレードをすべきってことになる。

ということで、ここでは損小利大のトレードをオススメする理由」についてまとめておきます。

FXで稼ぐのに高勝率は必須ではない

トレード手法でなにより勝率を重視するという人は考え方を改めたほうがよいと私は思う。

なぜなら、FXは勝率を競うゲームではなく、獲得Pipsを競うゲームだから。

例えば、サッカーとかで得失点差ってありますが、FXは得失点差の多さを競うゲーム。

チーム勝ち負け得失点差
チームA205+3
チームB1015+12

上記の場合、サッカーならチームAの方が強いわけですが、FXならチームBの方が強くなる。

つまり、FXで勝つためにフォーカスすべきは、「勝率をあげることではなく、獲得pipsを増やすこと」なわけです。

もちろん、勝率も高くて獲得pipsも多いなら何も問題ないわけですが、勝率が低くても獲得pipsが多いなら全然いいわけで、勝率に必要以上に執着する必要はないってことをまず理解して欲しい。

私もFXを始めた当初は「全部のトレードで勝つ」くらいの気持ちでやってたけど、途中でうまくいかなくて諦めた。

結局のところ、負けトレードがある前提で勝ち方を考えないとトータルプラスにならないって気づいたから。

損小利大のトレードをオススメする理由

FXで安定的に稼いでいきたいなら、トータルプラスになる手法を作ればよい。

トータルプラスになる手法っていうのは、「その手法だけを繰り返せば、勝ったり負けたりしながらも口座残高は増えていく」、そんなトレード手法のこと。

そのようなトータルプラスになる手法を作ろうと考えた場合、大事になるのは勝率よりもリスクリワードの方だと私は思う。

リスクリワードっていうのは、「平均利益÷平均損失」で算出される数字のこと。

平均利益が10pipsで平均損失が20pipsなら、リスクリワードは0.5。

平均利益が30pipsで平均損失が10pipsなら、リスクリワードは3といった具合。

リスクリワードが1で損益がトントン。

なので、リスクリワードが1より小さいと高勝率でないとトータルプラスにはならず、1より大きいなら低勝率でもトータルプラスになるってことが言える。

私がリスクリワードを勝率よりも重視するのは、「勝率は安定させるのが難しいと思っているから。

相場ってその時々で変化するものだから、検証よりも月々によって勝率が良くなったり悪くなったりする。

なので、高勝率・低リスクリワードの手法だとトータルプラスにならない可能性が低勝率・高リスクリワードの手法よりも高いと考えている。

また、高勝率・低リスクリワードの手法だと、トレード回数が重要になってくる。

勝つときは小さく、負ける時は大きくというのを勝率でカバーする場合、トレード回数が少ないと、トータルプラスになる確率が収束していかない

一方、低勝率・高リスクリワードの手法なら、トレード回数が少なくとも、月単位で見てプラスで逃げ切れる可能性が高い。

こんな感じの理由により、私は勝率は低くともリスクリワードが高いトレード手法、いわゆる損小利大のトレードオススメするということになる。

もちろん、高勝率・高リスクリワードなら「なお良し」ですが、そんな手法はそうそう生まれないですし、FXで稼ぐために追い求める必要もありません。

損小利大のトレードのやり方

リスクリワードが高いトレード手法を作るなら、リスクリワード1:1.5くらいのトレードは目指したい

そうすれば、2勝3敗でトントンなので勝率50%もあれば余裕でトータルプラスになる。

とは言え、リスクリワード1:1.5になるように固定pipsで損切りや利確をするのはオススメしない

なぜなら、「合理的でない」から。

特に損切りの基準はあくまでチャート的に「エントリーの前提が崩れた位置にすべきなので、エントリー位置から20pips固定で損切りとか決めても合理的ではないわけ。

→ 損切り位置はチャート基準で

じゃあ、合理的に損小利大のトレードを目指すならどうするか。

私の場合は、まず「最大の損切り幅を決めている。

そのうえで、「リスクリワードが高い位置でエントリーする。

その際、チャート基準で「損切りが最大損切り幅に収まるならエントリー」し、「最大損切り幅より大きい損切りになるならトレードしない」。

そして、「利確は損切り幅の1.5倍以上にする。

というやり方をしている。

具体的に説明すると、例えば、最大損切り幅を30pipsとする。

エントリーしたい場面が来た場合、損切り幅を計測する。

チャート基準で損切りが30pips以内に収まるならエントリー、30pipsを超えるならエントリーしない。

損切りまで20pipsの位置でエントリーした場合、利確は30pips以上でチャート的に狙えそうな位置に設定する。

とりあえず、損切りの逆指値は確実に注文して、その後チャートを見て利確でもいいし、利確の指値注文を出して放置でも問題ない。

とまあこんな感じのやり方で現状私はうまくいっております。

おわりに

FXでは勝率には必要以上にこだわる必要はありません。

それよりもこだわるべきは、獲得pipsをどうやったら増やせるか。

勝率が高くて、値幅も取れるなら最高ですが、そんなうまい手法は中々ない。

なので、私はリスクリワードの高いトレード、いわゆる損小利大のトレードをオススメする。

リスクリワードが高いトレードができそうな場所は、チャートをずっと見てれば見えてくる。

損切りが浅く、利確が伸ばせそうな場所を意識して過去チャートを見てみるといい。

そのうえで、仮説を立てて検証する。

そうすれば、あなたオリジナルの損小利大のトレード手法ができるはずです。