為替レートが動くから、トレードで利益を狙えるチャンスがある。
ですが、いったいどのような理由で為替レートは動くのか。
為替レートに限らず、価格というのは需要と供給で決まります。
欲しい人が多ければ価格は上がるし、欲しい人がいなければ価格は下がる。
供給量が少なければ価格は上がるし、供給量が多ければ価格は下がる。
といった具合に。
為替市場の需給は、「実際に必要だから買う」という実需よりも、「儲かりそうだから買う」という需要が大きいと言われます。
実際に必要だから買う必要があるのは、輸出企業とかで、ドルで儲かったものを円に替えるためにドルを売って円を買うといった感じ。(ドル円の売り)
儲かりそうだから買うっていうのは、機関投資家とか個人投資家ですね。
特に銀行だったり、保険会社だったりは、預かった金を運用することで利益を出しています。
個人投資家に比べると動かす金額が大きいので大口などと呼ばれ、市場の値動きに大きな影響力があります。
為替レートというのは、買いの総量が売りの総量より大きければ上昇し、売りの総量が買いの総量より大きければ下落します。
買いたい人数ではなく、総量なので、大きなお金を動かす機関投資家が為替レートを動かしているとも言え、短時間に大きな値動きがある時は大体こいつらが出動しています。
機関投資家が何かを理由に大きな売買をする。
個人投資家が損切りをさせられたり、それに乗って売買をする。
そうすると、売りと買いのどちらかに偏る瞬間が出てきます。
この状態がトレンドが出ている状態。
買いたい人が多く売りたい人が少ない時は上昇トレンドで、売りたい人が多く買いたい人が少ない時は下降トレンドになる。
機関投資家の動きを事前に完全に把握するのは難しい。
その時々のテーマにそって、機関投資家がどう考えるかって話なので。
金利がどうこうとか、景気がどうこうとか、アナリストたちは事後に解説していますが、その時点ですでにレートは動いてるし。
結局のところ、機関投資家がどう動くかってのは過度に気にしなくていい。
言い換えるなら、為替レートが動く要因については深堀する必要はないと思います。
テクニカル分析に特化してトレードする限り、現在上昇しているなら買った方が儲かりやすい、下落しているなら売った方が儲かりやすい。
なので、動く要因はあまり気にせず、目の前のチャートから上げ下げを判断するのが正解だと私は思います。
※ファンダメンタルズ分析に特化するなら深堀りした方がいいとは思う。