pips(ピップス)は、FX取引において値幅を表す単位。
「150pips動いた」とか、「30pipsで損切りした」とか値幅の話をする時に使い、損益計算でも利用できます。
なんで、FXではpipsっていう単位を使うのか。
それは、値幅の比較を容易にするためと言われている。
例えば、ドル円で0.209円の値幅を取れたって時とユーロドルで0.00224ドルの値幅を取れたって時に、どっちの方が値幅を取れたのか?
桁数が違うから、pipsっていう共通の単位がないとわかりにくいよね?ってことです。
※ドル円20.9pips、ユーロドル22.4pipsなのでユーロドルの方が値幅が取れている
ということで、ここでは「pips(ピップス)」についてまとめておきます。
pips(ピップス)の理解
pips(ピップス)は、FXで値幅の話をする時の共通言語。
「ドル円で30銭抜けた」とか言わずに、「30pips抜けた」っていう風に使う。
結局のところ、FXをやる人みんながpipsって単位を使って話をするから、pipsについては知っておけってのがpipsを理解する理由。
一応、損益計算でも使えるけど、使わなくても計算自体はできるから。
で、このpipsという単位。
通貨ペアによって1pipsの値幅が異なる。
これは、FXでトレードされる通貨ペアっていうのは、桁数が異なるから。
ドル円なら110.624とかだし、ユーロドルなら1.05182とかになる。
なので、1pipsにあたる値幅もそれぞれの通貨ペアによって違うわけ。
じゃあ、全部の通貨ペアの1pipsの値幅を知っておくべきかと言われれば、自分がトレードする通貨ペアだけでいいと思う。
やらないもの知ってても仕方ないし。
とはいえ、法則性はあるので、とりあえず『円絡みの通貨ペア』と『ドル絡みの通貨ペア』を抑えておけばいい。
多くの人は、それ以外の通貨ペアってあまりトレードしないだろうから。
ということで、以下、円絡みの通貨ペア、ドル絡みの通貨ペア、その他の通貨ペアの1pipsの値幅についてまとめていきます。
円絡みの通貨ペアの1pips
円絡みの通貨ペアの1pips
小数点第2位が1pips
ドル円=130.625
なら赤字の部分
ドル円、ユーロ円、ポンド円等、通貨ペアの後ろ側に円がつく円絡みの通貨ペア。
これら円絡みの通貨ペアは、0.01円が1pipsです。
つまり、小数点第2位の位が1pipsになる。
例えば、ドル円が110.525円から110.734円に変動した場合、ドル円が20.9pips上昇したということになります。
※110.734円-110.525円=0.209円、0.209円÷0.01円(1pips)=20.9pips
ドル絡みの通貨ペアの1pips
ドル絡みの通貨ペアの1pips
小数点第4位が1pips
ユーロドル=1.18472
なら赤字の部分
ユーロドルやポンドドル等、通貨ペアの後ろ側にドルがつくドル絡みの通貨ペア。
これらドル絡みの通貨ペアは、0.0001ドルが1pipsです。
※0.0001ドル=0.01セント
つまり、小数点第4位の位が1pipsになる。
例えば、ユーロドルが1.29364ドルから1.29588ドルに変動した場合、ユーロドルが22.4pips上昇したということになります。
※1.29588ドル-1.29364ドル=0.00224ドル、0.00224÷0.0001ドル(1pips)=22.4pips
それ以外の通貨ペアの1pips
EURGBP(ユーロポンド)とかGBPCHF(ボンドスイスフラン)など、ドルも円もつかないような通貨ペア。
これらの通貨ペアの1pipsは、ドル絡みの通貨ペアと同様に小数点第4位の位が1pipsにあたります。
それぞれ、EURGBPなら1pipsは0.0001ポンド、GBPCHF(ボンドスイスフラン)なら1pipsは0.0001スイスフランっていう感じ。
簡単に言うと、円絡みの通貨ペア以外は、小数点第4位の位が1pipsだと考えておけばよい。
ちなみに、ゴールドなどのCFD銘柄は銘柄ごとに1pipsの値幅がそれぞれ違います。
そのため、為替以外のCFD銘柄をトレードする前にはFX業者のHPで確認するか、最初はデモトレードをしてみて確認した方がよいです。
ちなみに、ゴールドの1pipsは小数点第1位の位で1pipsの変動幅は0.1ドルです。
おわりに
FXを続けていれば、値幅はpipsでしか考えなくなる。
「持ってれば2円抜けた~」っていうよりは、「持ってれば200pips抜けた~」って考えるようになるってこと。
FX初心者にはなじみがない単位だろうけど、FXやってたら当然になるから大丈夫。
FX絡みの文章読むときもpipsって当然知ってる体で出てくるから、とりあえず理解はしておいた方がよいと言えます。