FXで稼ぐには売ったり買ったりしないといけない。
なので、当然ながら注文を出す必要があるわけです。
FXの注文方法にはいくつかの種類があり、それぞれ使いどころが違います。
FXできちんと理解して使いこなせないとまずい注文方法は下記のとおり。
- 成行注文(なりゆき)
- 指値注文(さしね)
- 逆指値注文(ぎゃくさしね)
上記の3種類を抑えておけば、とりあえず困ることはありません。
ここでは、上記の注文方法がどういう内容の注文なのかを解説していきます。
成行注文(なりゆきちゅうもん)
成行注文は、現時点の為替レートで注文する方法です。
新規注文の場合には、注文した時点の為替レートでポジションを保有することになり、決済注文の場合には、注文した時点の為替レートで保有ポジションがなくなることになります。
※マーケット注文という言い方もありますが、成行注文と同じ意味です。
指値注文(さしねちゅうもん)
指値注文は、為替レートを指定して注文を出す方法です。
つまり、あらかじめ買いたい値段、売りたい値段が決まっている場合に使用する注文方法になる。
指値注文は、仕組み的に以下のような特徴があります。
- 現在のレートよりも「安い値段」でしか「買いの指値注文」は出せない
- 現在のレートよりも「高い値段」でしか「売りの指値注文」は出せない
現在の為替レートよりも高い値段の買いの指値注文や安い値段での売りの指値注文は、基本的に成行注文と同様にすぐに約定します。
100円で売ってるものを110円で買おうとしたら100円ですぐ買えてしまうということです。
※リミット注文という言い方もありますが、指値注文と同じ意味です。
逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
逆指値注文は、為替レートを指定し、その値段を超えたら注文するという注文方法です。
ドル円が100円を割ったら、下落が強まると予測して、100円の下に逆指値注文を置くといった使い方で、主に損切り注文に使われます。
逆指値注文も指値注文と同様に仕組み的に以下のよう特徴があります。
- 現在のレートよりも「高い値段」でしか「買いの逆指値注文」は出せない
- 現在のレートよりも「安い値段」でしか「売りの逆指値注文」は出せない
現在の為替レートよりも安い値段で買いの逆指値注文は、指定した為替レートを超えるという条件を発注時点で満たしてしまっているので、成行注文と同様にすぐ約定します。(MT4はシステム的に出せない気がしましたが)
※ストップ注文という言い方もありますが、逆指値注文と同じ意味です。
実際のトレードでの使い方
FXの注文方法はこの基本の3つをきちんと理解しておけば問題ない。
新規の成行注文でポジションを保有し、逆指値注文で損切り注文を入れておく。
思惑通りに相場が動けば、指値注文か成行注文で利確を行う。
みたいなのが、トレードの一連の流れになる。
なお、実際にMT4で素早く発注する方法については、以下の記事にまとめています。

少し特殊な注文方法(IFD,OCO,IFO)
参考までに、少し特殊な注文方法もまとめておきます。
新規注文とその決済注文を同時に注文する方法。
IFD注文は、「ポジションを保有したい価格」と「決済したい価格」があらかじめ決まっている場合に使用する注文方法になります。
2つの売買注文を同時に発注、一方の注文が約定するともう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法。
OCO注文は、ポジションを保有している際に利益確定と損切り両方の注文を出したい時などに使います。
IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、新規注文と同時に決済注文を2種類出す注文方法です。
IFO注文は、あまり相場を見ていられない人が使う感じの注文方法になります。