世の中には多くのトレード手法がありますが、中にはオススメしないトレード手法もある。
その筆頭とも言えるのは、「逆張りナンピン手法」。
直近のトレンドとは逆方向にポジションを積んでいき、転換してプラスになったら利確っていうトレード手法ですね。
相場の7割はレンジ相場と言われるため、直近のトレンドに逆張りしてもほとんどの場合戻ってきます。
そのため、逆張りナンピン手法というのは高勝率になりやすい。
高勝率なのでトレードする心理的なハードルも低く、私も初心者の頃けっこうやっていた。
ですが、この手法、ひとたび強いトレンドが出でしまうと、含み損に喘ぐこととなり「戻ってきて」というお祈りモードになる場合が多い。
そして、なまじ勝率が高いのでロスカットを想定していない人が多く、損切りをするにしても「自分が精神的に耐えられないから投げる」というような感覚的なものになりやすい。
結果、てっぺんで投げたり、強制ロスカットの憂き目にあうのが多いのが逆張りナンピン手法。
FXで継続的に稼ぎたいなら、ロスカットを考慮しないエントリーはやめるべきですし、継続的に稼ぐのに高勝率も必須ではない。(高勝率に越したことはないが)
通常時に高勝率すぎて、いざという時に損切りできなくなり、最終的に資金を吹っ飛ばす。
このようなことになりがちな逆張りナンピン手法はオススメません。
次いで、オススメしないのは「スワップ狙いのトレード」。
トルコリラなどに代表されるスワップ金利を目的に行う長期のトレード。
基本買いっぱなしで放置なのでトレード手法とは言わないかもしれないがオススメしない。
スワップ金利とは、政策金利の高い通貨を買って、政策金利の低い通貨を売っておくとその金利の差額分が日々取引ロットに応じてもらえるというもの。
銀行に預金していても0.01%とかしか利子がもらえないので、毎日利子がたくさんもらえるスワップ狙いのトレードは、一部の人たちに人気がある。
例えば、2021年現在トルコの政策金利は19%、一方日本は-0.1%。この場合、トルコリラ/円を買っておくと、政策金利の差額の年利19.1%が取引ロットに応じて日々もらえる。(日割りされて)
国内FX業者でトルコリラ/円を1ロット(10万通貨)買っておくと、1日430円くらいのスワップがもらえる感じ。(2021年現在)
その一方で、トルコリラ/円は、ここ10年くらいずっときれいなダウントレンド。2010年の63円から2021年には13円まで下落している。
これは、1ロット(10万通貨)保有していたら63万円が80%減の13万円になったということ。
結局のところ、スワップ狙いのトレードはリスク(価格の下落幅)の大きさに比べて、リターン(スワップ金利収入)が少ないのでやめた方がいいってことになる。
そもそもレバレッジがかけられる証拠金取引は長期投資には馴染みません。
長期投資したいなら株とかETFを現物取引で買っておいた方がよいと思います。
「逆張りナンピン手法」と「スワップ狙いのトレード」と2つのオススメしないトレード手法を紹介しましたが、これは裁量によって手動で行うトレード手法に限ります。
システムトレードなどでトータルプラスになることを確認して運用しているなら問題ないと思います。