トレードで稼ぐためには、当然ながら注文を自由自在に出せる必要がある。
海外FX業者のトレードソフトは、ほとんどのところでMT4かMT5。
なので、MT4/5の発注のやり方をマスターしておけば、どこの業者を利用しても困ることがなくなるってこと。
MT4での発注方法っていくつかやり方があるけど、できるだけ、簡単で早く発注できる方法を選ぶのがベスト。
ということで、ここでは私が普段やっているMT4での発注のやり方を「エントリー」・「決済」に分けてまとめていきます。
※このページでは主にMT4の操作について説明していきます。そもそもの注文内容の説明は下記記事でまとめています。
新規注文(エントリー)のやり方

ここでは、新規エントリーの際の成行・指値・逆指値注文についてまとめていきます。
成行で新規注文(エントリー)する方法
成行(なりゆき)注文とはその時の為替レートで注文する方法です。
MT4で成行の新規注文をするのに最も簡単な方法は、ワンクリック注文を使うこと。

チャートの左上に出ているやつを使うと簡単に成行注文が出せる。

見方を説明すると、中央上部にあるのが発注ロット数。
▼でロットが下がり、▲でロットが上がる。中央の数字を選択して取引したいロット数を入力してもOK。
SELLの下に表示されているレートが成行で売った場合のレート。ここをクリックすると成行の売り注文が発注され、通常すぐに約定する。
BUYの下に表示されているレートが成行で買った場合のレート。ここをクリックすると成行の買い注文がが発注され、通常すぐに約定する。
使い方としては、発注ロット数を設定しておいて、買いたい場面ではBUYのレートをクリック、売りたい場面では売りのレートをクリックするだけ。
説明文にすると長いですが、単にクリックするだけなので、やればすぐ理解できるはず。
なお、当然ですがレートは常時動いているので、ここに表示されている数字もチカチカ変わります。
後述する発注ウインドウでも成行注文は出せますが、ワンクリック注文の方が早いです。
<ワンクリック注文を使うための初期設定>
ワンクリック注文を利用するためには、最初に下記の設定をしておく必要がある。
1、メニューバーのツールの中にあるオプションを選択。

2、取引タブ内にある「ワンクリック取引」にチェックを入れて、OKを押す。

以上の設定でワンクリック注文が利用できるようになります。
指値・逆指値で新規注文(エントリー)する方法
指値注文は『レートを指定』して発注する注文方法、逆指値注文は『指定レートを超えたら』発注する注文方法。
指値注文・逆指値注文で一番簡単なやり方は、チャート上で右クリックして発注後に、注文を置きたいレートまでずらす方法。

例えば、黄色のラインまで戻ってきたら売りたいと考えている場合。
黄色のライン付近に売りの指値注文を出すやり方は、下記のようにする。

チャート上で、現在レートよりも上の位置で右クリックして、指値売りをクリックする。
置きたい位置にはあとでずらすので現在レートより上で遠いところならどこでもいい。
ちなみに、この時発注されるロット数は、ワンクリックトレードで設定されているロット数と連動している。(ロット数は発注後に変更も可能)

発注した指値注文が、チャート上にポジションラインとして表示されるので、そのラインをドラッグして本来注文したかった位置に移動する。
これで無事に指値注文を置きたいところに置けたのでおしまい。
続いて、逆指値注文。
基本的に指値注文と同じで、チャート上で右クリックして発注後に、置きたい位置にずらす。

黄色のラインを割ってきたら、売りたいと考えている場合。
黄色のラインの下に売りの逆指値注文を出すやり方は、下記のようにする。

チャート上で、現在レートよりも下の位置で右クリックして、逆指値売りをクリックする。
置きたい位置にはあとでずらすので現在レートより下で遠いところならどこでもいい。

発注した逆指値注文が、チャート上にポジションラインとして表示されるので、そのラインをドラッグして本来注文したかった位置に移動する。
これで無事に逆指値注文を置きたいところに置けたのでおしまい。
売りの場合で説明しましたが、買いの場合はチャート上で右クリックする位置を逆にするだけ。買いの指値なら現在レートよりも下、買いの逆指値なら現在レートよりも上。
指値注文と逆指値注文の特徴さえ把握できてれば悩むことはないはず。
発注ウインドウを出して発注する方法もあるのだけれど、「とりあえず発注して、あとから元々置きたかった位置に注文を移動する方法」のが簡単だし、早いのでオススメ。
なお、指値や逆指値のレートをきちんと定めたい場合やロット数を後から変えたい場合には、注文のライン上で右クリックして、「注文の変更」をクリックすると発注ウインドウがでてくるので、そこで変えられる。(下記参照)
また、注文を取り消したい場合は、「注文の取消」をクリックすれば、通常すぐに注文はキャンセルされます。(下記参照)

決済注文のやり方

MT4での決済注文は、チャート上の保有ポジションラインを起点に行うか、ターミナルの取引タブにある保有ポジションを選択して行う。
以下、それぞれの注文方法ごとに決済注文のやり方をまとめていきます。
<ターミナルの出し方>
1、ツールバーから出す

ツールバーの赤で囲んだアイコンを押すとターミナルが表示されます。
2、メニューバーから出す

MT4の一番上にあるメニューバーの表示を押して、ターミナルを押すだけ。
成行で決済注文する方法
一番簡単に成行決済する方法は、ターミナル内の保有ポジションの右端にある×を押すこと。

×を押すと、通常すぐに決済注文が約定する。
×印を離した時に決済されるので、長押しするとタイミングを計ることもできる。(長押ししながらマウスを動かし、×印以外のところで長押しを止めると決済はされない)
損益金額を見ながら決済しなくてもよいなら、チャート上で保有ポジションのラインを右クリックして「閉じる」を押すのも早い。(下記参照)
「閉じる」を押すと、通常すぐにポジションが成行決済される。

また、ターミナルにある保有ポジションを選択して右クリックすると、下記のウインドウが開くので、そこで決済注文を押すことでも成行決済できる。(下記参照)
「決済注文」を押すと、通常すぐにポジションが成行決済されます。

指値・逆指値で決済注文する方法
決済の指値・逆指値注文で一番簡単なのは、チャート上の保有ポジションのラインをマウスの左ボタンで長押ししながら上下にスライドすること。

真ん中の緑ラインが、買いポジションのライン。
このラインをマウスの左ボタンで長押しして、上にスライドすると指値注文が、下にスライドすると逆指値注文が出る。
1スライド1注文なので、損切りの逆指値注文と利確の指値注文を出したいなら、2回スライドする必要がある。
買いポジションで説明しましたが、売りポジションなら逆になるだけ。
上にスライドすれば逆指値注文が、下にスライドすれば指値注文が出る。
このやり方が、一番手っ取り早いのでオススメです。
なお、発注した指値・逆指値注文を移動したい場合は、注文ラインを左ボタン長押しでスライドするだけ。
取り消したい場合は、注文ラインを右クリックして「○○をキャンセル」を押すだけです。(下記参照)

<発注ウインドウから指値・逆指値の決済注文を出す方法>
指値・逆指値の決済注文は発注ウインドウから出すやり方もある。
ターミナルにある保有ポジションを右クリックする。

出てきたウインドウ内の「注文変更または取り消し」を押す。

オーダー画面が表示されるので、赤枠で囲ったところに決済したいレートを入力して、「変更する」ボタンを押せば、指値・逆指値の決済注文は完了。
※決済したいレートを入れると、下のグレーになっている「変更する」ボタンが押せるようになる。
見てわかるとおり、右側が指値決済(利確)で、左側が逆指値決済(損切)。
両方入れてもいいし、片方だけでもオーダーは出せます。
分割決済の方法
保有ポジションのうち一部のみを決済したい場合に使う分割決済の注文。
保有ポジションのうち半分だけ利益確定したいとかいう場合に使うやつ。
まず、前提として、MT4での分割決済は成行注文でしか出せません。
やり方は、下記のとおり。
1、ターミナルにあるポジションをダブルクリックする。

2、上記オーダー画面の「数量」のところに、決済したいロット数を入力して、成行決済ボタンを押す。
以上で、分割決済は完了。
ターミナルの保有ポジションも残りのロット数に変更されているはずです。
おわりに(まとめ)
新規注文(エントリー)
- 成行注文
→ ワンクリックトレードが早い - 指値・逆指値注文
→ チャート上で右クリックしてとりあえず発注、その後注文を移動させるのが早い
決済注文
- 成行注文
→ ターミナルで×を押すのが早い - 指値・逆指値注文
→ チャート上で保有ポジションラインをマウスの左ボタン長押しスライドが早い
- 分割決済
→ 成行の分割決済しかできない
MT4で発注するやり方をまとめました。
基本的には発注ウインドウよりもチャート上から発注する方が簡単で早い。
とはいえ、自分がやりやすい方法で発注すればいいかと思います。