トレード論

損切り位置はチャート基準で

エントリー後に逆行した時に行う損切り。

1トレードで大損しないためになにより大切な行為になる。

この損切り、「固定値幅で損切り」するか、「チャート基準で損切り」するか。

どっちを選んでも損切りをしないよりはよい。

ですが、個人的には「チャート基準で損切り位置を決める」ことをオススメします。

なぜかって、そちらの方が合理的だから。

ということで、ここでは「損切り位置の決め方」についてまとめておきます。

損切り位置はチャート基準で

損切りの方法論としては、「固定値幅で損切りする」か、「チャート基準で損切り」するかの2択。

固定値幅で損切りするというのは、20pipsとか30pipsとか自分で逆行された際の固定値幅を決めて損切りする方法。

一方、チャート基準と言うのは、サポートラインを割ったらとか、移動平均線を割ったらとか、エントリー後のチャートの値動きを基準に損切りするという方法。

どっちがオススメかと言ったら、「チャート基準で損切りをする方法」になる。

エントリー位置と言うのは、自分が勝手に決めたものなのでそこから固定値幅で損切りというのは、あまり合理的とは言い難い。

なぜなら、直下に強そうなサポートラインがあっても、固定値幅に達したなら損切りしないといけないわけで。

一方で、チャート基準で損切りをする場合、相場の値動き基準で損切りを決めることになるので、固定値幅で切るよりは合理的。

エントリー後の相場の値動きでエントリーの根拠が否定されたら損切りを執行するので、損切りされても、今回は相場と合わなかったとわりと納得もできる。

エントリーの根拠が崩れるの定義って、トレードルールにもよるので表現が難しいところもあるけれど、簡単に言うなら「それまでの流れが変わる可能性があるポイント」になることが多い。

それまで上昇トレンドで継続すると想定してエントリーしたなら、その上昇トレンドが崩れる可能性があるような場所に損切り注文を置くとうまくいくことが多い。

自分がエントリーした理由がなくなるような場所、それがベターな損切り位置ということができます。

損切り注文を入れないのは大損への第一歩

トレードで安定して勝ちたいなら、エントリー後に損切り注文を入れるのは必須です。

なぜなら、確実に損切りを執行できないとトレード成績は安定しないから。

損切りラインまで来たら手動で切ろうとか思ってても、実際損切りラインに届くと切れないこともある。

損失を確定させるという行為はメンタル的にくるものがあるので、特に初心者ほど「ちょっとすればまた戻るだろう」とか思って損切りをしなくなりがち。

この「ちょっとすれば戻るだろう」が「もうちょっと戻ったら損切りしよう」に進化し、最終的に「戻ってくれ・・」と言うお祈りに進化する。

こういう状態になったら、正常な判断などできるはずもなく、「もう耐えられない・・」って天井とか底付近でぶん投げる(手動で損切り)ようなことになりがち。

ほとんどの場合、ちょっとすれば戻ってくることが多いけれど、戻ってこないレアケースにぶつかると大損という結果が待っている。

なので、エントリー後に損切り注文を入れるのは必須と言うわけです。

同様の理由で、損切り注文をずらしたり、消したりするのも絶対にやめましょう。

負けトレードは避けられないのが相場

FXを続ける限り、負けトレードなしで稼ぐというのは不可能です。

いくら勝ちトレードが多くとも、負けトレード一発で大損していたら資金は増えていきません。

損切り注文は自分でできる大事なリスク管理です。

もちろん実損は気分がいいものではないけれど、大損よりはいいという心持ちで損切りしないといけません。

いくらやってもそこのメンタル面がうまくいかない人は、そもそもFXが向いていない可能性もあります。

そういう人は、FXを辞めた方が結果的に自分のお金は増えるでしょう。