海外FXの基本

海外FXをするメリット・デメリット

私が海外FXを推す理由(海外FX業者のメリット・デメリット)

海外FXとは、海外FX業者を利用してFXをすること。

FX自体は、日本のFX業者でもできますが、あえて海外FXするメリットはなにか。

海外FXのメリットと言えるのは、下記のような海外FX業者特有のシステムです。

海外FXのメリット

①ゼロカットシステムがある
→ 追証がない

②日本のFX業者よりも最大レバレッジが大きい(ハイレバレッジ)
→ トレードする際の拘束資金(
必要証拠金)が少なくて済む

③ボーナスキャンペーンが充実している業者がある
→ 入金額以上の元手でトレードできる

一方で、日本のFX業者よりも不利になる点もあります。

海外FXのデメリットと言えるのは、下記のような事項です。

海外FXのデメリット

①FXで稼いだ時の税率が高い
→ 日本の業者は一律20%の分離課税、海外FX業者は最大55%の総合課税 

日本のFX業者よりもスプレッドが広め
→ 取引コストが海外FX業者の方が高い

③安全性の低い海外FX業者も中にはある
→ 出金拒否などの危険性が日本の業者よりも高い

海外FXのメリット・デメリットを簡潔に上げるならこんな感じ。

以下、日本のFX業者と比較しつつ「海外FX業者のメリット・デメリット」についてまとめていきます。

海外FXをするメリット

①ゼロカットシステムがある
→ 追証(おいしょう)がない

②日本のFX業者よりも最大レバレッジが大きい(ハイレバレッジ)
→ トレードする際の拘束資金(
必要証拠金)が少なくて済む

③ボーナスキャンペーンが充実している業者がある
→ 入金額以上の元手でトレードできる

海外FX業者を利用する主要なメリットは上記のとおり。順に見ていきます。

ゼロカットシステムがある(追証がない)

ゼロカットシステムとは、「口座残高がマイナスになった場合、そのマイナス分は業者が負担する」というルールのこと。

つまり、このゼロカットシステムにより、顧客の最大損失は入金額が上限となる。

要は、FXをやって運悪く借金を負うような可能性が0になるってことです。

まあ、口座残高がマイナスになるという状況は、極端なハイレバでトレードしてないのであれば滅多にあることではない。強制ロスカットっていうシステムもありますしね。

ただ、稀にある○○ショックと呼ばれるような急激な相場変動が起きた時などに強制ロスカットがうまく作動しないってことがある。

簡単に言うと、ロスカット注文が指定した位置で執行されず、すごく遠いのレートで強制ロスカットされてしまったみたいな感じです。

※注文がどちらかに極端に偏るとそういう状況になります。みんな買いたいけど売りたい人がいないので一気に遠くまでレートが飛んでいくみたいな。

こういうことが起きた場合に、口座残高がマイナスになり、それの金額が大きいと問題が起きるわけです。

口座残高がマイナスになった場合、海外FX業者を使っていれば、業者によって残高がそのうち0に修正されておしまい。損失は入金額のみになる。

一方で、日本のFX業者を利用していた場合、マイナス分の追加入金を業者から求められることになる。※追証(おいしょう)と言う。

この追証の金額が大きく、すぐに支払えないような額になると、FXで借金を負うという事態になるわけです。

実際、2015年に起きたスイスフランショックの際には、国内FX業者で1137件の追証が発生し、一人平均170万円の追証請求が来たという記録が残ってます。(追証の総額:19億4800万円)

→ スイスフランショックを簡単にまとめ

以上のことから、滅多にはないけれど、いざという時に安全なのは海外FX業者だということが言え、そこは海外FXをやるメリットと言えます。

滅多にないリスクをどれくらい重視するかっていうのは人それぞれですけどね。

まとめ

<口座残高がマイナスになった場合の対応の比較>

海外FX業者

ゼロカットシステムがあるので、マイナス分はFX業者が補填する

顧客の最大損失は入金額に限定される

日本のFX業者

追証(おいしょう)というシステムにより、マイナス分は顧客が補填する

追証の金額が大きいとFXで借金を負う可能性あり

追証は逃げられない(参考)

日本の全てのFX業者にある追証(おいしょう)というルール。

口座残高がマイナスになったら、そのマイナス分は顧客が補填するという決まりですが、これは一度発生すると、基本的に逃げれません

FX業者から着た追証の連絡をシカトしていると、FX業者が裁判所に請求し、裁判所命令での銀行口座の凍結や資産の差し押さえが執行されます。

また、そんな規定があることを知らなかったと言っても、口座開設時によく読まずに同意した規定にきっちり追証について書かれているので負けます。

そして、FXで作った借金というのは免責されにくく、自己破産もしにくいです。

そんな感じで、運悪く激しい相場変動に巻き込まれて多額の追証(おいしょう)が発生してしまったら、何年かかろうと支払うしか道はありません。

唯一、追証を避ける方法は、日本のFX業者を使わず、海外FX業者を利用するという方法になります。

日本のFX業者よりも最大レバレッジが大きい

日本のFX業者は、金融庁の規制があるため、どのFX業者を利用しても最大レバレッジは25倍

一方、海外FX業者は、所在が海外なので金融庁の規制は受けません。

そのため、最大レバレッジは400~1000倍といった感じに設定されていることが多い。

この最大レバレッジが大きいことのメリット、それはトレードの際に拘束される資金(必要証拠金)が少なくなるということ。

トレードに必要な資金が少なくて済むということは、元手となる資金が少ない場合でも普通にトレードができるということを意味します。

倍率を見ればわかると思いますが、500倍の海外FX業者でトレードするための必要証拠金は、25倍の日本のFX業者の20分の1になるっていうことがわかります。

例えば、ドル円が110円の時に1万通貨の取引をする場合にトレードに必要な証拠金は以下のような感じ。

日本のFX業者(25倍)
→ 110円×10,000通貨÷25倍=44,000円

海外FX業者(500倍)
→ 110円×10,000通貨÷500倍=2,200円

トレードの際に拘束される資金が海外FX業者の方が圧倒的に少ないのがわかります。

日本のFX業者でトレードするなら、ロスカット基準等を考慮すると最低6万円くらいは入金しないとまともにトレードできません。

ですが、海外FX業者なら5,000円くらいの入金でもまともにトレードできる環境が整っていると言えます。

一方で、この最大レバレッジが大きいことが危険だと言われることがあります。

これは、日本のFX業者と比べて大きなポジションを保有できてしまうのが理由です。

例えば、ドル円110円の時に10万円を入金した場合を比較します。

日本のFX業者(25倍)
→ 10万円÷44,000円=2.272・・
→ 最大で2万通貨のポジションが保有できる

海外FX業者(500倍)
→ 10万円÷2,200円=45.454・・
→ 最大で45万通貨のポジションが保有できる

入金額を先ほど計算した必要証拠金で割ると保有できるポジション量がわかります。

ドル円2万通貨の1pipsの変動金額は200円なので、口座に10万円あるなら早々すべてを吹っ飛ばすという事態にはなりません。

一方、ドル円45万通貨の1pipsの変動金額は4,500円なので、22pipsくらいの逆行で口座の10万円が吹っ飛びます。

ただ、上記のようなことをもって最大レバレッジが大きいこと(ハイレバレッジ)が危険かと言われれば、私は違うと思います

なぜなら、大きなポジションが保有できるだけで、保有しなければならないわけではないから。

自分がどれくらいの取引ロットでトレードするかというのは、1トレードあたりどれくらいのリスクを取るかを考慮したうえで自分で決めるものです。

どれくらいのリスクを取って、どれくらいのリターンを狙うかはトレーダー次第。

大きなポジションを保有して一攫千金を狙うのか、リスク管理をしつつコツコツトレードするかは人それぞれなわけです。

保有ポジションを大きくするか小さくするかはトレーダーが決める話で、最大レバレッジが大きいことが直接的な危険要因ではない

なので、「最大レバレッジが大きい=危険」という考え方は違うと思うわけです。

そもそも儲けたい欲が強すぎると、最大レバレッジが大きかろうが小さかろうが口座残高をいずれは吹っ飛ばすと思います。遅いか早いかの差だけです。

まとめ

最大レバレッジが大きいことの効用

トレードの際に拘束される資金(必要証拠金)が少なくなるため、元手となる資金が少ない場合でも普通にトレードができる

最大レバレッジが大きいことのリスク

日本のFX業者と比べて大きなポジションを保有できてしまう

ただし、保有できてしまうだけで、保有しなければならないわけではない

なので、「最大レバレッジが大きい=危険」という考え方は違うと私は思う

ボーナスキャンペーンが充実している業者がある

多くの海外FX業者では、恒常的にボーナスキャンペーンを行っています。

ボーナスっていうのは、当該海外FX業者だけで使用できる仮のお金みたいなもの

ボーナス自体は仮のお金なので出金できませんが、トレードの元手となる証拠金として利用でき、それを利用て得た利益は出金できるというのが基本的な仕様です。

日本のFX業者だと取引量に応じてキャッシュバックがるようなキャンペーンが多いですが、海外FX業者に多いのは入金ボーナスです。

これは入金額に応じて、100%とか30%とかのボーナスがもらえるってやつ。

10万円入金して100%ボーナスなら10万円分のボーナスがもらえ、入金額と合わせて20万円を原資としてトレードができる。(現金10万円+ボーナス10万円)

ボーナスなしの10万円の元手でトレードするより、ボーナスありの20万円の元手でトレードした方が取引ロットが大きくできるため利益も大きくなる

だから、ボーナスっていいよねっていう話になります。

このボーナスキャンペーンは、他にも口座開設しただけでもらえる口座開設ボーナス。

取引量に現金やポイントがキャッシュバックされるもの等、海外FX業者によって内容は異なります。

また、ボーナスがある海外FX業者の中でもボーナスだけでトレードできるところ、そうでないところがあります。

現金残高を前提として、現金残高が亡くなったらボーナスが消える。

現金残高がなくてもボーナスだけでトレードできる。

どちらがおいしいかと言えば、言うまでもなく後者。

なので、ボーナスだけでトレードできる海外FX業者を選んだ方がいいと私は思います。

個人的なオススメは、口座開設ボーナス・入金ボーナス・キャッシュバックと揃っており、ボーナスだけでもトレードできるXMTradingという業者になります。

→ 【特徴・評判】XMTradingを使うメリット・デメリット

まとめ

ボーナスキャンペーンの効用

トレードする元手がボーナス分多くなるので、ボーナスがない場合に比べて取引ロットを大きくでき、利益額が大きくなる。

ボーナスの仕様等

ボーナス自体は出金できず、ボーナスで稼いだ利益は出金できる

ボーナスの内容は海外FX業者によって異なる

ボーナスだけでトレードできる業者・ボーナスだけではトレードできない業者がある

ボーナスのクッション効果(参考)

ボーナスのクッション効果

ボーナスだけでトレードできる業者は、強制ロスカットの基準となるロスカット水準の計算も「現金残高+ボーナス」で計算されることが多い。

一方、ボーナスだけではトレードできない業者は、ボーナスがあっても「現金残高のみ」でロスカット水準を計算することが多い。

これは、前者の方が強制ロスカットにかかるレートがボーナス分だけ遠くなるということ。

つまり、ボーナスだけでトレードできるFX業者は、ボーナスが強制ロスカットを防ぐクッションの役割をしてくれる。

この点からもボーナスだけでトレードできる業者を選んだ方がよいと言えます。

海外FX業者を利用するデメリット

①FXで稼いだ時の税率が高い
→ 日本の業者は一律20%の分離課税、海外FX業者は最大55%の総合課税 

日本のFX業者よりもスプレッドが広め
→ 取引コストが海外FX業者の方が高い

③安全性の低い海外FX業者も中にはある
→ 出金拒否などの危険性が日本の業者よりも高い

海外FX業者を利用する主要なデメリットは上記のとおり。順に見ていきます。

FXで稼いだ時の税率が高い

税率の比較表
税制国内FX業者海外FX業者
税率分離課税
常に20.315%
総合課税
累進課税で最大55%
繰越控除×
損益通算×

前年にFXで儲かった場合、翌年の2月中旬ごろの確定申告で所得税を支払う必要がある。

この納税金額を算出するための税率は、日本のFX業者を利用していたか、海外FX業者を利用していたかで異なります。

上記表を見てのとおり、海外FX業者で稼いだ場合、日本のFX業者で稼いだ場合と比べて税率が高くなっています。

日本のFX業者を利用した場合の税金は、申告分離課税のため、いくら稼いでも一律20.315%です。

※所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%(2021年現在)

一方、海外FX業者を利用した場合の税金は、総合課税のため、他の所得と合算されての累進課税(15~55%となります。

これは、サラリーマンの方なら、給料としてもらっている所得に海外FXで稼いだ分の利益を合算した所得金額の税率で計算した税金を納める必要があるということ。

そのため、ある程度所得がある方で安定してトレードで稼げる方は、国内FX業者を利用した方が支払う税金額を抑えられます

分岐点としては、「所得金額(給料)+FXで稼いだ金額」が330万円を超えてくるなら、国内FX業者を利用した方が税金的にはお得になります。

なお、海外FX業者を利用した場合、日本のFX業者なら使える繰越控除・損益通算といった制度も利用できません。

そのため、FXで稼ぐ金額が大きくなってきた場合には、日本のFX業者の利用を検討するといいと私は思います。

まとめ

日本のFX業者で稼いだ場合の税率

FXで稼いだ額×20.315%

所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%

いくら稼いでも20.315%

海外FX業者で稼いだ場合の税率

FXで稼いだ額+給与所得などを合算して決まった税率(最大55%

たくさん稼ぐとその分税金も大きくなる

繰越控除と損益通算(参考)

繰越控除と損益通算

繰越控除とは、年間損益がマイナスになってしまった場合でも確定申告をしておくと、その後3年間に利益が出た場合、過去分の損失と利益を相殺することができるという仕組みです。(過去のマイナス分で当年の税金を減らせるということ

損益通算とは、FX以外の他の金融商品(CFDやバイナリーオプション、商品先物、日経225先物等)との損益を合算でき、税金を抑えることができる仕組みです。(FXがプラスでも他がマイナスなら税金を減らせるということ

※なお、株はFXと税区分が異なるため損益通算はできません。

日本のFX業者よりもスプレッドが広め

<国内FX業者と海外FX業者とのスプレッドの比較表>

通貨ペアDMM FXAXIORY
(スタンダード口座)
USD/JPY0.2pips1.3pips
EUR/JPY0.5pips1.4pips
GBP/JPY1.0pips1.4pips
AUD/JPY0.7pips1.6pips
EUR/USD0.4pips1.2pips
GBP/USD1.0pips1.3pips

スプレッドとは、買値と売値の差のことで取引手数料にあたるもの

FXの取引コストがこのスプレッドであり、スプレッド分の値幅を抜いて初めて損益がプラスになる。

上記は、日本のFX業者であるDMMFXと海外FX業者であるAXIORYとのスプレッドの比較表。

見てのとおり、海外FX業者は日本のFX業者に比べてスプレッドは広いです。

これは、海外FX業者と日本のFX業者の収益構造の違いとも言われます。

海外FX業者の主要な収益源は顧客が支払う手数料(スプレッド)です。

一方、日本のFX業者の主要な収益源は顧客の損失です。

そのため、スプレッドでの収益を多少捨ててもスプレッドの狭さを売りにして新規顧客を集めたいという状況があります。

まっとうなブローカーであると言えるのは海外FX業者の方なのですが、現実的に取引コストが安いのは日本のFX業者

なので、取引コストを抑えたいという意識が強い方は、日本のFX業者を利用した方が不満が少ないと思います。

まとめ

色々と理由はあるが、取引コストが安いのは日本のFX業者

日本のFX業者の収益構造(参考)

<日本のFX業者の収益構造>

日本のFX業者はノミ業者だと言われます。

これは顧客の注文を外部に流さず、日本のFX業者が受け手になっているためです。

例えば、ドル円で合計1,000万通貨の買い注文と800万通貨の売り注文があったとします。

この時、売り買い800通貨は自社内でマッチングすることで処理できますが、200万通貨分の買いが浮きます。

本来、この200万通貨分の買いを外部に流して約定させる必要があります。

ですが、日本のFX業者は、200万通貨分を業者が売ることで約定させます。

こういう状況になるとどうなるか。

顧客が儲かるとFX業者が損をし、FX業者が儲かると顧客が損をするという関係になります。

いわゆる利益相反と言われる関係です。

こういう関係性の時に問題になるのは、FX業者が下記のような悪さをしてくる恐れがあること。

  • ストップ狩り
  • レートずらし
  • 約定拒否
  • 故意のシステムダウン
  • 故意のスリッページ

どれも顧客に損をさせることでFX業者が収益をあげるために行われる行為です。

上記のような行為は、過去に日本のFX業者で頻発して大きな問題になっていたことがありました。

現在はあまり聞かなくなりましたが、あからさまではないにせよ微妙に滑ったりとかはあると思います。

過去にあったあからさまなストップ狩り(参考)

FX業者によるストップ狩りとは、国内FX業者が恣意的に自社の配信レートを動かし、顧客のストップロス注文を約定させてしまうこと

国内FX業者の中にはストップ狩りをやりすぎて、金融庁から名指しで自制を促された業者も過去にはありました。

安全性の低い海外FX業者も中にはある

現在の日本のFX業者というのは、金融庁にしっかり管理されていることもあり、どの業者を選んでも資金が持ち逃げされたり、出金できなくなったりということはありません。

一方、海外FX業者の中には、最初から持ち逃げ目的だったんだじゃないかみたいな業者も紛れています

金融ライセンス(金融庁の許可的なもの)未所持だったり、運営歴が短かったりするところは特に気をつけた方がよいと言えます。

なお、日本のFX業者は金商法により顧客が入金した資金は信託保全することになっていますが、海外FX業者は分別管理のところが多いです。

これは、日本のFX業者のように法律による縛りがないので、コストがかかる信託保全までするところが少ないという話です。

顧客資金の信託保全が大事だって人は、日本のFX業者か信託保全に近い対応をしている海外FX業者を使った方がいいと言えます。

ちなみに、信託保全の有無がどうこうは、完全に好みの問題です。

というのも、分別管理や信託保全が問題となるのは、FX業者がつぶれる時

ということは、他の安全性の要素も鑑みて、簡単につぶれそうもない海外FX業者と判断できるなら、別に分別管理でもそこまで問題ないわけです。

信託保全、またはそれと同等の施策をしている海外FX業者

XMTrading
→ 分別管理+信託保全相当(AIGの100万ドル補償の保険に加入)

AXIORY
→ 分別管理+信託保全相当(顧客資金の口座を外部監査機関が管理)

まとめ

日本のFX業者と異なり、海外FX業者の中には安全性に欠ける業者がある

信託保全のある業者がいいかどうかは好みの問題

過去に問題を起こした海外FX業者(参考)

FXDD(エフエックスディーディー)

FXDDは、スイスフランショック(2015年)の際にゼロカットを反故にして追証請求したカス業者。

自社の都合で事後的にルールを変えて損失を顧客に転嫁するという暴挙で、ゼロカットを信頼してFXDDを利用していた顧客は完全に裏切られることになりました。

その他、アメリカで金融ライセンス(CFTCとNFA)を剥奪されたりもしています。

現在はバミューダ金融庁のライセンスで運営されている模様です。(公式HPに登録番号などの記載がないためノーライセンスの疑いもあり。)

IronFX(アイアンエフエックス)

IronFXは、日本市場からの撤退に伴い、顧客のポジションを勝手にロスカットしたカス業者。

IronFXは、2014年に日本人向けのFXサービスを撤退を決定した際、顧客のポジを事前通告なしにすべて強制決済するという悪行を行いました。

勝手に強制ロスカットされた顧客は泣き寝入りするしかなく、口座に残った残高もきちんと出金できたか怪しいという惨状。

また、それ以外にも出金トラブル(出金拒否)が多発しており、中国ではIronFXのオフィスが破壊されるなど暴動も起きていた。

現在は、何事もなかったかのように海外FX業者として日本人向けのFXサービスを再開しています。

分別管理と信託保全(参考)

分別管理

FX業者の運営資金と顧客資金を別口座で管理するという管理体制。

この方法は、自分の財布と家の財布を分けているみたいな話。

なので、自分の財布が空になったら、家の財布に手をつけてしまうという恐れがあります。(FX業者による顧客資金の使い込みのリスク)

信託保全

FX業者の運営資金と顧客資金を別口座にしたうえで、顧客資金の口座を信託銀行などFX業者以外が管理する管理体制。

この方法は、自分の財布と家の財布を分けたうえで、家の財布は奥さんが管理しているみたいな話。

なので、自分の財布が空になっても、家の財布に手をつけてしまう恐れが少ないと言えます。

結局、海外FXをした方がよい人は?

日本のFX業者よりも海外FX業者を利用した方がいい人。

それは、「FX初心者」と「現在安定してFXで稼げていない人」です。

日本のFX業者は「税制などのトレード結果に対してメリットがあり、海外FX業者は「ゼロカット・ハイレバなどトレード環境に対してメリットがあります。

つまり、日本のFX業者は安定して勝てる人であればメリットが大きいけれど、そうでない人はメリットを活かせないわけです。

FX初心者はいきなり継続的に儲かるということは稀ですし、現在安定して勝てない人が急に勝てるようにはなりません。

だったら、安定的に勝てるようになるまではトレード環境にメリットのある海外FX業者を使った方がメリットがあるっていう話です。

私もFXを始めた当初は日本のFX業者を利用していた。

ですが、FXに回せる資金が乏しかったこともあり、途中で海外FX業者を利用しだした。

少額入金でトレードしていたので、技術を身につける過程での損失も小さく済んだ。(何度か口座を吹っ飛ばしましたが)

ヘタクソは儲かった後のことを考える必要はありません。

日本のFX業者を検討するのは、安定して儲かるようになってからで十分だと私は思います。