海外FX業者を利用する場合、どんなメリット・デメリットがあるのか。
端的に言うなら、トレード環境に対してメリットがあり、トレード結果に対してデメリットがあるのが海外FX業者の特徴です。
海外FX業者のメリットとして挙げられるのは、
- ゼロカット(追証がない)
- ハイレバレッジ(必要証拠金が少なくて済む)
- ボーナスキャンペーン(トレード資金が増える)
というような点。
これは、全てトレードする環境に対するメリットです。
一方で、海外FX業者のデメリットとして挙げられるのは、
- 稼いだ時の税率が高い
- スプレッドが日本のFX業者より広め
というような点。
スプレッドに関してはトレード環境のデメリットですが、FXで稼いだ時の税率が高いというのが最も大きなデメリット。
国内FX業者ならいくら稼いでも20%ちょいの税率ですが、海外FX業者だと累進課税で50%以上もっていかれることもある。
ということで、ここでは『海外FX業者のメリット・デメリット』について簡単にまとめておきます。
もくじ
海外FX業者を利用するメリット
- ゼロカット(追証がない)
- ハイレバレッジ(必要証拠金が少なくて済む)
- ボーナスキャンペーン(トレード資金が増える)
海外FX業者を利用する主要なメリットは上記のとおり。順に見ていきます。
ゼロカット(追証がない)
ゼロカットとは、『口座残高がマイナスになった場合、そのマイナス分は業者が負担する』というルールのこと。
これにより、顧客の最大損失は入金額が限度となり、FXで借金を負うという可能性はゼロになる。
口座残高がマイナスになるという事態は、○○ショックと呼ばれるような相場急変時に起こりがちで滅多にあることではない。
けれど、どのような状況でもFXで借金を負うということは避けられるというのが海外FXのメリット。
この安心感は、国内FX業者にはないものであり、私が海外FXを推す最大の理由と言ってもいいものです。
なお、国内FX業者にはゼロカットのルールはなく、代わりに追証のルールがあります。 追証とは、『口座残高がマイナスになった場合、そのマイナス分は顧客が負担する』というルールのこと。 つまり、稀ではあるが、常にFXで借金を負う可能性が消えないのが国内FXのデメリットと言えます。 FXではトレードする際に口座残高の中から担保としていくらかのお金を拘束されます。 この拘束される資金のことを必要証拠金と言いますが、この必要証拠金の多い少ないは、FX業者の最大レバレッジで決まります。 基本的にFX業者の最大レバレッジが大きければ大きいほど、必要証拠金は少なく済む。 国内FX業者は、金融庁の規制があり、どのFX業者も横並びで最大レバレッジは25倍。 一方、海外FX業者は、FX業者ごとに最大レバレッジは異なり、だいたい400倍~といった感じ。 倍率を見ればわかると思いますが、海外FX業者でトレードするための必要証拠金は、国内FX業者の16分の1~程度になるっていうことがわかります。 例えば、ドル円が110円の時に1万通貨の取引をする場合。 国内FX業者(25倍)なら44,000円の証拠金が必要になりますが、海外FX業者(500倍)なら2,200円の証拠金で済んでしまう。 ※110円×10,000通貨÷25倍=44,000円、110円×10,000通貨÷500倍=2,200円 上記例を見てわかるとおり、トレードの際に拘束される資金が海外FX業者の方が圧倒的に少ない。 結果、資金が少ない人でもトレードできる環境が整っているっていうのが海外FXのメリットと言えます。 多くの海外FX業者では、恒常的にボーナスキャンペーンを行っている。 ボーナスっていうのは、当該海外FX業者で使用できる証拠金のこと。 つまり、トレードに使える仮のお金みたいなものがもらえるのが海外FX業者のボーナスキャンペーン。 このボーナスの効用。 それは、『トレードするための元手を増やせる』ということ。 例えば、100%の入金ボーナスがある海外FX業者に10万円入金したら10万円分のボーナスがもらえ、10万円しか入金していないのに20万円を元手にトレードできるようになる。 元手が増えることで取引ロットが増やせるため、結果として利益も当初の資金でトレードするより大きくなる。 つまり、トレード資金が少ない人ほどボーナスによる恩恵が大きいので、そういう人ほどボーナス重視で業者選びをした方がいいという話になる。 ちなみに、海外FX業者によってボーナスの仕様が異なる部分があり、中でも『ボーナスだけでトレードできるか、できないか』というのは大事。 ボーナスだけでトレードできない業者は、現金残高が前提となるため、ゼロカットなどで現金残高がなくなった場合、ボーナスがすべて消滅する場合がほとんど。 一方で、ボーナスだけでトレードできる業者は、現金残高は不要なので、同様の状況でも残ったボーナスだけでトレードできる。 当然ながら、ボーナスだけでトレードできる業者の方が使い勝手がよい。 なので、ボーナス重視で業者選びをするなら、XMTradingなどのボーナスだけでトレードできる業者を利用した方がよいと私は思います。 海外FX業者を利用する主要なデメリットは上記のとおり。順に見ていきます。 <国内FX業者と海外FX業者との税制の比較表> 海外FX業者で稼いだ場合、国内FX業者で稼いだ場合と比べて税制面でデメリットがあります。 国内FX業者を利用した場合の税金は、申告分離課税のため、いくら稼いでも一律20.315%です。 ※所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%(2021年現在) 一方、海外FX業者を利用した場合の税金は、総合課税のため、他の所得と合算されての累進課税(15~55%)となります。 これは、サラリーマンの方なら、給料としてもらっている所得に海外FXで稼いだ分の利益を足した所得金額の税率で計算した税金を納める必要があるということ。 そのため、ある程度所得がある方で安定してトレードで稼げる方は、国内FX業者を利用した方が支払う税金額を抑えられます。 分岐点としては、「所得金額(給料)+FXで稼いだ金額」が330万円を超えてくるなら、国内FX業者を利用した方が税金的にはお得になります。 なお、海外FX業者を利用した場合、国内FX業者なら使える繰越控除・損益通算といった制度も利用できません。 そのため、FXで稼ぐ金額が大きくなってきた場合には国内FX業者の利用も検討するといいかもしれません。 <国内FX業者と海外FX業者とのスプレッドの比較表> スプレッドとは、買値と売値の差のことで取引手数料にあたるもの。 上記は、国内FX業者であるDMMFXと海外FX業者であるAXIORYとのスプレッドの比較表。 見てわかるとおり、海外FX業者は国内FX業者に比べてスプレッドは広いです。 これは、海外FX業者(NDD)と国内FX業者(DD)で約定方式に差異があることが理由ともされていますが、現実的に海外FX業者の方が取引コストが大きいのは事実。 なので、スプレッドの狭さを何より追求したい方は、海外FX業者は不向きかもしれません。 私はFXを始めた当初は国内FX業者を利用していましたが、わりと早めに海外FX業者を利用しだした。 理由は、単純にFXに回せる資金が乏しかったから。 入金額が小さく済んだので、稼げるようになる過程でのトレードでの損失も小さく収まった。 技術を身につける対価(トレードでの損失)は、少ない方がいいわけで、結果論だけど海外FX業者を選んでよかったと思っている。 個人的には、FX初心者や現在FXで稼げていない人は海外FX業者を利用すべきだと思っています。 ヘタクソは儲かった後のことを考える必要はありません。 なので税制面が最大のメリットである国内FX業者よりも、必要資金が少なくて済み、ボーナスなどの恩恵もある海外FX業者を利用した方がよい。 国内FX業者を検討するのは、安定して儲かるようになってからで十分です。ハイレバレッジ(必要証拠金が少なくて済む)
ボーナスキャンペーン(トレード資金が増える)
海外FX業者を利用するデメリット
稼いだ時の税率が高い
税制 国内FX業者 海外FX業者 税率 分離課税
(常に20.315%)総合課税
(累進課税で最大55%)繰越控除 〇 × 損益通算 〇 × スプレッドが広い
通貨ペア DMM FX AXIORY USD/JPY 0.2pips 1.3pips EUR/JPY 0.5pips 1.4pips GBP/JPY 1.0pips 1.4pips AUD/JPY 0.7pips 1.6pips EUR/USD 0.4pips 1.2pips GBP/USD 1.0pips 1.3pips おわりに