技術論

はらみ足は様子見が正解

はらみ足は、前のローソク足の中で推移しているローソク足のこと。

はらみ足が出ている状態というのは、値動きが持ち合いに入っているということです。

これは時間軸を短くしてみれば、簡単に分かる話で、1時間足ではらみ足が出たなら、5分足では持ち合いに(レンジ)になっているはず。

イメージとしては、下記のような感じですね。

このはらみ足の状態は、持ち合いなので方向が定まっていません。

基本的には、前の足が陽線なら上に、前の足が陰線なら下に抜けることが多いですが、絶対ではありません。

という感じなので、はらみ足がでたなら、その前の足を抜けるまでは様子見が正解。

抜けて方向が決まってから、エントリーを考えた方が合理的です。

これをチャートで見てみると下記のような感じ。

①では陽線の後にはらみ足が出現し、下抜け。一瞬だけ下に抜けて上に。

②では陽線の後にはらみ足が出現し、上抜け。そこから伸びずに下落。

③では陰線の後に2本のはらみ足が出現し、下抜け。ただの押しでそこから上昇。

④では陰線の後にはらみ足が出現し、上抜け。その後は、だらだらと上昇。

チャートで見れば分かると思いますが、はらみ足抜けをトリガーとしてのエントリーはあまり優位性がない感じです。

上記が4時間足で15分足とかでトレードするなら、多少はとれるかもしれませんが。

じゃあ、「はらみ足は知らなくていーじゃん」かっていうとそういうことはなく、「トレードすべき場所ではない」を把握するために知っておいたほうが良いです。

どこでトレードするかと同じように、どこでトレードしないかを判断することは大事です。

「上位足がはらみ足の場合、エントリーはしない」みたいなルール入れたら、トータルプラスになるトレード手法もあるかもしれない。

そんな感じで、はらみ足が出ている時は方向感がない時なので様子見が正解っていう話でした。