FXを始めると、チャートに表示するためのインジケーターがたくさんあることに気づきます。
移動平均線やMACD、RSIやストキャスティックス等々。
どのインジケーターも使えば儲かりそうな感覚に陥りますが、それは気のせい。
インジケータって価格を加工して色々見やすい感じにしただけのものだから、『このインジケータを使ったから必勝』みたいなことはあり得ない。
なので、「この秘密のインジケータで勝ち続けています!」みたいな煽りは、話半分で流した方がよい。
じゃあ、インジケータを使う意味がないのかって言ったら、それはある。
インジケータを表示することで、「相場状況を把握しやすくすることもできる」し、「エントリーのトリガーとしてルールに組み込んだり」もできるから。
ということで、ここでは、「インジケータの選び方についてまとめておきます。
インジケータの選び方
ネットで儲かっていそうな人がいると、使っているインジケータだったりパラメータが気になるというのはFX初心者にありがちなこと。
移動平均線なら、20SMAがいいとか、21EMAがいいとか、儲かっている人が使っているパラメータを使えば自分も儲かるような気がして鼻息を荒くする。
でも、結局のところ、パラメータの数値自体にそんなに意味はないし、確実に儲かるパラメータなんてものもない。
例えば、20SMAと21SMAのどちらを利用するかでトレード結果に差が出ると思います?
移動平均線を例に話しましたが、インジケータ選びの基本は、『インジケータをどのように使いたいか』という目的を明確にすること。
インジケータを相場状況を把握しやすくするために使いたいのか。
それとも、トレードルールに関するエントリーやイグジットのトリガーとして使いたいのか。
インジケータの利用目的を先に考えて、インジケータを選ぶ。
インジケータ選びで大事なのは、簡単に言えばこれだけで、目的に合致しているならどんなインジケータでも、どんなパラメータでも問題ない。
例えば、大まかな相場の流れを見たいという目的があるなら、移動平均線を数本表示させてその位置関係で相場の流れを見やすくする。
エントリーのトリガーに何かいいものはないか、という時なら短めの移動平均線を表示させてみてタイミングを検証してみる。
とか、そんな感じ。
インジケータ選びで注意したいのは、あれもこれもと『インジケータばかりのチャートにしない』こと。
こちらのインジケーターではエントリーのサインが出てるけど、こちらのインジケーターでは出ていない、どうしようか・・。
インジケータってそれぞれ売買基準があるので、複数のインジケータを表示させるとトレードする際の迷いにつながりやすい。
複数インジケータの使用をトレードルールとして落とし込めているなら問題ない。
ですが、ルールなく裁量でうまくやろうと思っていると、負けた時に何が良くなかったのかも明確にならず、そのトレードが次に生きる可能性も低いです。
なので、インジケータは多くても3つ程度に抑えた方がいいと個人的には思っている。
また、インジケータは、自分に合う合わないという相性的なものもある。
私も最初は負けるたびにインジケータをコロコロ変えていましたが、いつから移動平均線しか表示させなくなった。
MACDとかストキャスティクスとか、サブウインドウに表示させるようなオシレーター系の指標はなんか合わなかった。
使いようはあったかもしれないけど、合わないので使わなくなったって感じです。
結局、私はローソク足がメインでインジケータはサブって考え方でトレードしているので、インジケータに対する主張ってのはこんなところになります。
ローソク足こそ最強である
特定のインジケータを薦める人に、このインジのこのパラメータは『みんなが見ているので効きやすい』みたいなことを書いている人がいる。
みんなが見ている数値とか、多くの人が見ているインジケータとか、客観的な統計がないのにわかるわけがない。
なので、みんなが使っているから効きやすいインジケータなんてのは眉唾で、たまたまそのインジに反応したのか、それともほかの要因で反応したのかなんてのはわからないわけです。
FXでレートの推移っていうのは、買いたい人と売りたい人の総量による多数決の結果なので、みんなが買いたいと考えればレートは上がるし、みんなが売りたいと考えればレートは下がる。
そういう点では、『みんなが見ていたら効きやすい』ということは当たっている。
じゃあ、FXをやる人みんなが見ているものって何かないのかってことなんですが、ほぼ全員の人が見ているものが一つだけあります。
それは、レートの推移そのものであるローソク足です。
国によってはバーチャートだったりするだろうけど、チャートに表示されるものの中で、ほぼ全員が見ているのはローソク足だと言えます。
だから、インジケータをあれこれ考えるよりも、まずローソク足の値動きについて深堀した方がいいと私は考える。
例えば、ピンバーとか包み足とか単体で反転を現すパターン。
他にもダブルトップだったり、三尊だったり、複数のローソク足の反転パターン。
どんなインジケータを使うよりもそういう昔から使われているチャートパターンを、実際の相場で認識できるようになった方が絶対に良いと個人的には思っている。
ローソク足のパターンをメインに据えて、インジケータはあくまでサブ。
そういう考え方をするようになってから、私は安定してFXで勝てるようになったと思います。
おわりに
インジケータ選びで大事なのは、インジケータを使う目的を明確にすること。
世にはいろんなインジケータがありますが、そのインジケータさえ使っていれば常勝みたいなインジケータはありません。
インジケータなんて、あくまで価格を加工してチャート上に表示させただけのもの。
なので、その価格の推移そのものであるローソク足について学んだ方が、個人的にはよいと思っている。
私の知り合いに、ローソク足にラインだけ引いて勝ってる人がいる。
だから、「極論、インジータはなくてもいいものだ」くらいに考えていいと思います。