国内FX業者はノミ業者と言われます。
ノミ業者とは、顧客の注文を呑んで、外部に注文を流さないFX業者のこと。
※ノミ=注文を呑む
ここでは、
ノミ業者の特徴とその見分け方
についてまとめていきます。
ノミ業者の特徴

ノミ業者とは、顧客の注文を外部のカバー先には流さず、自社で受けるFX業者のことです。
これは、顧客のポジションと反対のポジションをFX業者が持つということ。
※売買は売る人と買う人がいないと成立しません。ノミ業者の場合、顧客が買いたい時にはFX業者が売ってくれていて、顧客が売りたい時はFX業者が買ってくれているということです。
そのため、顧客とFX業者は“顧客が儲かればFX業者が損をし、顧客が損をすればFX業者が儲かる”という関係になります。
FX業者と顧客の間でこのような関係性があると、FX業者は儲けるために顧客に対して色々と悪さをする可能性が出てきます。
- ストップ狩り
- レートずらし
- 約定拒否
- 故意のシステムダウン
- 故意のスリッページ
上記のようなことは、過去に国内FX業者で問題になりました。
>> 過去に楽天FXがやらかしたスプレッド1,500pips拡大事件をまとめます
これは、ノミ業者の利益の源泉が”顧客の損失”だから行われること。
現在、あからさまなものは減ったものの、依然として上記のようなことはFX業者にされていると思った方がよいです。
そんなノミ業者ですが、顧客にとって良い点も一つだけあります。
それは、スプレッドが狭いこと。(取引手数料が安いということ)
スプレッドは本来FX業者の利益の源泉となる”取引手数料”にあたるものです。
ですが、ノミ業者の主たる利益の源泉は”顧客の損失”です。
そのため、各FX業者が損をしてくれる顧客を集めるためにスプレッドの狭さをアピールするようなスプレッド競争と呼ばれるような事態が国内FX業者では起きています。
結局のところ、取引をたくさんしてもらって取引手数料で稼ごうというのではなく、たくさん人を集めてみんなに負けてもらって稼ごうというのがノミ業者の特徴と言えます。
ノミ業者の見分け方

ノミ業者の見分け方ですが、DD方式のFX業者がいわゆるノミ業者だと言われます。
DD方式のFX業者とは、顧客の注文をFX業者のディーリングデスクで受けた後に外部のカバー先に注文を出すという名目にしているFX業者です。
実際は、顧客の注文を外部のカバー先に流さずに業者で呑むということになります。
FX業者がDD方式の業者なのかは、たいてい公式HPを見ればわかりますが、判断がつかない場合は以下のような点を確認するとよいです。
- 公式HPでNDD(ノーディーリングデスク)を明確に告知していない
- トレードソフトがその業者独自のもの
- スキャルピングの禁止の規定がある
なお、国内FX業者は全てDD業者です。海外FX業者に関しては、一部の業者がDD業者になります。(主要な海外FX業者はNDD業者)
※国内FX業者の多くが、その会社ごとのトレードソフトをわざわざ作るのは顧客が効率よく負けてくれるようにシステムを組みやすいからと言われます。露骨なことは今は少なそうですが、微妙に滑るとか、微妙にスプレッドが拡大するとかそういうことを自社でシステムを作った方がやりやすいということです。
