当然ですが、FX取引で稼ぐためには、買いor売りの注文を出す必要がある。
※FXは、株(現物)と違って、買いからでも売りからでも入れます。
注文のパターンはいくつかありますが、成行注文・指値注文・逆指値注文の3種類さえ理解しておけば特に困ることはありません。
「成行注文でエントリーして、損切りの逆指値注文を出す。チャートを見てられないようなら、利益確定の指値注文を出す。」
注文方法が理解できれば上記の文の意味もわかります。
注文方法を間違って損するのは一番もったいない。
なので、主要な注文方法についてはきちんと理解しておくべきと言えます。
ということで、ここでは「FX取引で使う注文の種類」についてまとめておきます。
なお、MT4における具体的な注文の出し方については下記記事にまとめてあります。
成行注文(なりゆきちゅうもん)
成行注文(なりゆきちゅうもん)
現時点の為替レートで注文する方法
※マーケット注文という言い方もあり
成行注文とは、現時点の為替レートで注文する方法です。
新規注文の場合には、注文した時点の為替レートでポジションを保有することになります。
決済の場合には、注文した時点の為替レートで保有ポジションがなくなることになります。
成行注文は機動的に取引をしたい場合に使用する注文方法です。
スキャルピング等の短期売買では、通常成行注文しか使用しません。

ドル円のレートが上記の場合
・買いの成行注文を出せば、112.671円でドル円が買えます。
・売りの成行注文を出せば、112.654円でドル円が売れます。
指値注文(さしねちゅうもん)
指値注文(さしねちゅうもん)
あらかじめ為替レートを指定して注文を出す方法
※リミット注文という言い方もあり
指値注文とは、あらかじめ為替レートを指定して注文を出す方法です。
つまり、買いたい値段、売りたい値段が決まっている場合に使用する注文方法です。
仕組みを理解すれば当然ですが、指値注文には以下の特徴があります。
・現在のレートよりも「安い値段」でしか「買いの指値注文」は出せません。
・現在のレートよりも「高い値段」でしか「売りの指値注文」は出せません。
現在のレートよりも高い値段の買いの指値注文や安い値段での売りの指値注文は、基本的に成行注文と同様にすぐに約定します。
※100円で売ってるものを110円で買おうとしたら100円ですぐ買えてしまうということ

ドル円のレートが上記の場合
・112円まで下落したら買いたい場合、112円の買い指値注文を出すと目的が達せられます。
・112円で買ったポジションを保有しており、113円まで上昇したら利益確定をしたい場合、113円に売りの指値注文を出すと目的が達せられます。
逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
現在の為替レートよりも不利なレートをあらかじめ指定しておき、そのレートを超えたら自動的に注文する方法
※ストップ注文という言い方もあり
逆指値注文とは、現在の為替レートよりも不利なレートをあらかじめ指定しておき、そのレートを超えたら自動的に注文する方法です。
逆指値注文は、主に損切りに使用するための注文方法。
仕組みを理解すれば当然ですが、逆指値注文の以下の特徴があります。
・現在のレートよりも「高い値段」でしか「買いの逆指値注文」は出せません。
・現在のレートよりも「安い値段」でしか「売りの逆指値注文」は出せません。

ドル円のレートが上記の場合
・113円を超えたら新規で買いたい場合、113.001で買いの逆指値注文を出すと目的が達せられます。(いわゆるブレイクアウト狙いの逆指値注文)
・112円を下回ったなら現在保有している買いポジションを決済したい場合、119.999で売りの逆指値注文を出すと目的が達せられます。(いわゆる損切りの逆指値注文)
少し特殊な注文方法
使う人は使うけれど、使わない人は一生使うことがない、少し特殊な注文方法をまとめておきます。
ちなみに、私はこれまで1度も使ったことがありません。
IFD注文
IFD注文(いふだんちゅうもん)
新規注文とその決済注文を同時に注文する方法
IFD注文は、「ポジションを保有したいレート」と「決済したいレート」があらかじめ決まっている場合に使用する注文方法です。
OCO注文
OCO注文(おーしーおーちゅうもん)
2つの売買注文を同時に発注、一方の注文が約定するともう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法
OCO注文の使い方としては、ポジションを保有している際に利益確定と損切り両方の注文を出したい時です。
IFO注文
IFO注文(あいえふおーちゅうもん)
IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法
IFO注文は、新規注文と同時に決済注文を2種類出すものです。
あまり相場を見ていられない人が出すような注文方法になります。
おわりに
FXをやるなら注文の種類の理解は必須。これをわからずして発注なんてできません。
裁量トレーダーなら、成行注文でエントリーして、損切りの逆指値注文を入れておく。
うまくいったら、成行注文で利確。うまくいかなかかったら、逆指値にあたって損切り。
ってのがよくあるパターンかと。
FX初心者へのアドバイスとしては、逆指値による損切り注文は絶対に入れるべきです。
なぜって、手動で損切りって初心者じゃなくても難易度そこそこ高いから。
少しは戻ると思って見てたらどんどん逆行、損切りできなくてお祈りしたけど通じず大損みたいなパターンは避けなきゃダメ。
これは、逆を言うなら「損切り位置が決まらないトレードはするな」ってことでもあります。