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トレードする際に注意! 初心者が抑えるべき経済指標の基礎知識

トレードする際に注意! 初心者が抑えるべき経済指標の基礎知識

通貨というのは国が発行しているため、各国の景気や政策などが相場の動きに影響します。

今後の国の動向をうらなう上で、様々な統計結果が国から日々発表されてます。

それが経済指標と呼ばれるものですが、なにに気をつければよいのでしょう。

そもそも経済指標とは

経済指標とは、各国における政府や経済関連の中央省庁(日本なら財務省とか)、中央銀行(日本なら日本銀行)が発表している「経済に関連する統計」のことを言います。

簡単に言うと、「現在の国の経済の状況はこんな感じです」ということを国が発表することを指します。

投資家は基本的に景気の良い国、これから成長が期待できそうな国に積極的な投資を行います。

そのため、経済指標の結果次第では、投資家心理が変わり、それまでのトレンドの流れが一気に変わってしまう可能性もあります。

テクニカル分析派にも関係あるのか

相場の分析方法には「ファンダメンタルズ分析」、「テクニカル分析」の2種類があります。

簡単に説明すると以下のとおり。

・ファンダメンタルズ分析
→ 経済動向などを分析・予測してトレード

・テクニカル分析
→ チャートを用いて値動きを分析してトレード

ファンダメンタルズ分析をする人たちにとっては、経済指標が大切な分析対象になることは言うまでもありません。

一方、テクニカル分析をする人たちには、経済指標の情報は不要なのでしょうか?

答えは、NOです。

経済指標発表の時間前後は、テクニカルを無視した値動きをすることが多々あります。

そのため、テクニカル分析をする人たちにとっても、経済指標の日時を把握することは、リスク管理の観点からとても重要になります。

経済指標の何に注目すべきか

経済指標の発表で注目すべきは、数値の増減よりも市場予想と結果の差になります。

予想と違う結果になった時に相場は大きく動きます。

市場予想がプラスだったのに結果がマイナスだったり、プラスが極端に大きかったりした場合、相場が大きく動くことになります。

また、指標の結果が前月よりも悪化した場合でも、市場予想よりもマイナス幅が小さかったら上昇するということもありうることになります。

まとめると、前月比での改善・悪化よりも市場予測と比較してどうだったの方がトレードする上では重要ということです。

経済指標の発表時、ポジションはどうすべきか

重要指標の場合

重要な経済指標の前には、ポジションをもたないことをおすすめします。

重要な経済指標とは、アメリカの雇用統計やFOMCなど発表時に相場が荒れることが通例化している指標を指します。

トレードを続けていくうえで一番大事なのことは、一発で口座を吹っ飛ばすリスクを避けることです。

重要な経済指標の発表時というのは値動きが激しいので、うまくいけば一瞬で大儲けすることもあるでしょうが、逆もあるわけです。

重要な経済指標の発表時にポジションをもって博打をしなくても、指標発表後の動きに乗るだけでも利益は十分に狙えます。

ですので、重要な経済指標の発表前に持っているポジションは決済しておくことを推奨します。

<アメリカの経済指標は重要>

重要な経済指標であればあるほど、マーケットに与えるインパクトは強くなります。

経済指標は各国が毎日のように発表していますが、基本的にはアメリカの経済指標が最も重要です。

なぜなら、アメリカが世界一の経済大国であり、米ドルは世界の基軸通貨だからです。

アメリカの経済指標のうち雇用統計とFOMCは絶対に抑えておかなければなりません。

雇用統計

<発表日時>
毎月第1金曜日の午後10時半(夏時間中は午後9時半)

雇用統計は、全部で10以上の指標が合わさったものの呼び方で、その中でも「非農業部門雇用者数」「失業率」が注目されるものになります。

・非農業部門雇用者数
→ 約40万の事業所の給与支払い帳簿をもとに雇用者集を集計。月ごとの雇用者数をいち早く把握できるという特性があります。

・失業率
→ 約6万世帯の一般家庭を対象に雇用の状況を調査。景気にやや遅れて変動するという特性があります。

「非農業部門雇用者数」は「失業率」よりも景気動向を敏感に察知できる指標だと見られてるため、「失業率」よりも「非農業部門雇用者数」の方が若干注目度が高いです。

FOMC政策金利発表

<発表日時>
年8回、原則6週間毎の火曜日もしくは水曜日の
午前4時15分(夏時間中は午前3時15分)

FOMCとは、「連邦公開市場委員会」のことで、アメリカの今後の金融政策についての方針を話し合い、「政策金利」が決定される場になります。

日本の場合で言うと、「日銀金融政策決定会合」に相当します。

政策金利とは、中央銀行が一般の銀行にお金を融資する際の金利のことを指します。

景気が良い時は通貨の流動性が下がるように金利が高く設定され、景気が悪い時は通貨の流動性が上がるように低く設定されます。

一般的に、金利の高い方にお金は流れるため、政策金利が変化すると資金の流入や流出が起こることになります。

政策金利は発表前にある程度マーケットに織り込まれていることが多いですが、サプライズでの「利上げ」や「利下げ」があった場合には、相場のトレンドを転換させるくらいインパクトがある経済指標になります。

また、金利の発表と同時に声明文がでます。

この声明文には、国が何に注目してどういう方向に向かっていきたいのかが現れるため、内容次第では為替の動きにも影響がでてきます。

まとめるとFOMCに関しては、「政策金利の上下」「声明文」に注目する必要があるということになります。

その他の指標の場合

指標の発表時間くらいは把握しておくべきです。

安全なのは、重要指標と同様にポジションを事前に決済してくことになりますが、そこまで気にせずトレードしても大丈夫かと思います。

経済指標の発表時間は必ず把握すること

経済指標の基礎についてのまとめでした。

アメリカの指標は、重要度の大小はありますが、大体毎日22時半(夏時間は21時半)と0時(夏時間は23時)ごろにあります。

重要な経済指標の発表時間は最低限把握して、無駄な損失は避けるようにしましょう。