日本時間の夜中にほとんど毎日あるアメリカの経済指標。
だいたい22時半と0時くらいに発表される。(夏時間の際は-1時間)
経済指標の発表内容にサプライズがあると、値動きが激しくなるので注意が必要。
特に大きめの指標とされる雇用統計やFOMCなどはポジションは保有せずにチャートを眺めているだけが無難な対応。
急激な値動きでロスカット喰らうのも馬鹿らしいし。
ということで、ここでは「経済指標の対応」についてまとめておきます。
経済指標の発表とは
経済指標とは、各国の経済状況に関する統計結果の発表のこと。
この発表にインパクトがある場合、相場に値動きがでるので注意が必要になる。
通貨を発行している国は日々様々な経済指標を発表しているが、中でも大事なのはアメリカの経済指標。
これは、アメリカが世界で一番強い国であり、ドルが基軸通貨になっているから。
アメリカの経済指標が発表される時間は、日本時間の夜。
つまり、アメリカの株式市場が開く頃に発表される。
冬時間だと22時半と0時、夏時間だと21時半と23時頃に発表されるので、この時間は気をつける必要がある。
なお、ユーロやポンドをトレードしてるなら、日本時間の夕方にたまにあるEUやイギリスの指標も気にしたほうがいいとは思う。
動くかどうかは別として。
ちなみに、その日にある経済指標の予定の調べ方ですが、FX業者のHPだったり、「FX 指標」とかでググればすぐに出てきます。
デイトレするなら、めんどくさがらずにチェックしたほうがよいでしょう。
夏時間と冬時間
FXでは欧米のサマータイムに合わせて取引時間が変わります。
サマータイム時を「夏時間」、それ以外を「冬時間」と呼んでおり、だいたい3月~10月が夏時間、11月~2月が冬時間。
夏時間は、「冬時間-1時間」となり、月曜日のオープン時間、土曜早朝のクローズ時間が1時間早くなります。
経済指標への対応
経済指標へのトレーダーの対応は人それぞれですが、大きめの指標であるアメリカの雇用統計とFOMC(政策金利発表)は、ノーポジが個人的にいいと思っている。
指標でなにかサプライズがあると、値動きが粗くなり、それまでの流れも一変する場合がある。
そのような中、値動きに振り回されながらトレードして損失を出すってのはもったいない。
だって、そういう状況になるかもしれないって事前にわかってるわけだから。
なので、大きめの指標はスルーするっていうのが、リスク管理的には正解だと個人的に思うわけ。
それ以外の指標については、私はあまり気にしていないが、直前までノーポジなら指標の発表が終わるまでエントリーしない。
これもまあ一応のリスク管理。
2022年現在では、昔ほど経済指標で値動きが大きく出るということも少なくなった。
なので、指標は気にせずトレードするってのもありと言えばあり。
ただ、私は昔の動く印象が残っているので、雇用統計とFOMCの日はリスクを避けるために基本的にトレードしない感じになっています。
米・雇用統計詳細(参考)
<米・雇用統計の発表日時>
毎月第1金曜日の22時半(夏時間は午後21時半)
アメリカの雇用統計は、全部で10以上の指標が合わさったものの呼び方で、その中でも「非農業部門雇用者数」と「失業率」が注目されるものになる。
非農業部門雇用者数
約40万の事業所の給与支払い帳簿をもとに雇用者集を集計。
月ごとの雇用者数をいち早く把握できるという特性がある。
失業率
約6万世帯の一般家庭を対象に雇用の状況を調査。
景気にやや遅れて変動するという特性がある。
前者は、非農業部門なので、要はサラリーマンの雇用者数が増えたか減ったかみたいな発表。
後者は、単純にどれくらい職を失った人がいたかっていう発表になる。
「非農業部門雇用者数」は「失業率」よりも景気動向を敏感に察知できる指標だと見られてるので、「失業率」よりも「非農業部門雇用者数」の方が若干注目度が高い指標になる。
比較的トレードしやすい時間帯に発表があるので、トレードする際には注意したいところです。
米・FOMC詳細(参考)
<FOMC(政策金利発表)の発表日時>
年8回、原則6週間毎の火曜日もしくは水曜日の午前4時15分(夏時間は午前3時15分)
FOMCとは、「連邦公開市場委員会」のことで、アメリカの今後の金融政策についての方針を話し合い、「政策金利」が決定される場になる。
※日本の場合で言うと、「日銀金融政策決定会合」に相当。
政策金利とは、中央銀行が一般の銀行にお金を融資する際の金利のことを指します。
政策金利は、景気が良い時は通貨の流動性が下がるように高く設定され、景気が悪い時は通貨の流動性が上がるように低く設定される。
一般的に、金利の高い方にお金は流れるため、政策金利が変化すると資金の流入や流出が起こることになる。
政策金利は発表前にある程度マーケットに織り込まれていることが多いですが、サプライズでの「利上げ」や「利下げ」があった場合には、相場のトレンドを転換させるくらいインパクトがある経済指標になります。
また、金利の発表と同時に声明文がでます。
この声明文には、国が何に注目してどういう方向に向かっていきたいのかが現れるため、内容次第では為替の動きにも影響がでてきます。
まとめるとFOMCに関しては、「政策金利の上下」と「声明文」に注目する必要があるということになりる。
早朝の発表なので、普通の人は寝ていると思いますし、無理に起きてトレードする必要はありません。