スプレッド以外に外付けの取引手数料が取引コストになるECN口座。
どの海外FX業者でもECN口座はスプレッドがかなり狭いため、取引手数料があってもコストが最安になることがしばしば。
ただ、この取引手数料、どの業者も「1ロットにつき片道5ドル」などの表記がなされており、直感的にどのくらいのコストがかかるのかわかりづらい。
これをわかりやすくするには、取引手数料が「スプレッドにするとどのくらいになるのか?」って考えるのがベター。
例えば、XMTradingという業者のZero口座では、1ロットにつき片道5ドルの取引手数料がかかります。
なので、エントリーとイグジットの往復で10ドルの取引手数料が1トレードでかかるってことになる。
この10ドルの取引手数料、円換算するといくらになるかをまず考える。
これは、その時々のドル円のレートを掛けることで算出できる。
1ドル=100円なら1,000円だし、1ドル=130円なら1,300円といった具合。
仮に1ロットにつき1,000円の取引手数料がかかる場合、これは何pipsにあたるのか。
先のZero口座の1ロットは10万通貨。
なので、ドル円でいうと1pipsにつき1,000円の変動になる。
ということは、1ロットにつき1,000円の取引手数料は、スプレッドで言うと1pips分ということがわかる。
これがわかれば、あとは見た目上のスプレッドに1pipsの取引手数料を足せばトータルの取引コストが算出できる。
見た目上のドル円のスプレッドが0.1pipsなら取引手数料の1pipsを足した1.1pips分が取引コスト。
こんな感じでECN口座の取引手数料は、「ドルの手数料を円換算して、スプレッドで言うとどれくらいに当たるのか」って考えると理解が早い。
だいたいの海外FX業者は1ロット=10万通貨なので、1pipsの変動は1,000円。
なので、円換算した手数料が800円なら0.8pips分だし、1,400円なら1.4pips分になる。
これがわかっていれば、そのうち暗算でもいけるようになります。
なお、取引手数料は業者によって3ドルだったり、5ドルだったり違いますが、手数料だけを比較しても意味がない。
ECN口座の取引コストは、「スプレッド+取引手数料」なので、スプレッドと合わせたコストを比較しないとダメだから。
手数料が安くてもスプレッドが広ければ、手数料が高い業者にトータルコストで負けるってこともありえます。
面倒でも自分で計算して、不利益を被らないように気をつけてください。