海外FXにはスプレッドが狭いかわりに外付けの取引手数料のかかるECN口座というものがあります。
スプレッドだけが取引コストの通常の口座(STP口座)の方がわかりやすいのですが、外付けの取引手数料を含めてもECN口座の方が取引コストがかからないことが多いです。
ここでは、
ECN口座の特徴
ECN口座の取引手数料の考え方
ついてまとめていきます。
ECN口座の特徴

ECN口座の特徴
・通常の口座よりもスプレッドが狭い
・外付けの取引手数料がかかる
ECN口座とは、顧客から受けた注文をそのままインターバンクへ流す方式をとっている口座のこと。
※通常の口座(STP口座)はリクイディティプロバイダという銀行等に注文を流します。
ECN口座の最大の特徴は、スプレッドとは別に外付けの取引手数料がかかることです。
別途取引手数料がかかる理由は、インターバンクにそのまま注文を流すため、FX業者が自社の手数料をスプレッドに乗せれないためです。
ECN口座は外付けの手数料がかかりますが、通常の口座(STP)よりもスプレッドが狭いという特徴があります。
そのため、外付けの手数料を足しても、スプレッドだけが取引コストである通常の口座よりもトータルコストは安くなる場合が多いです。
なお、ECNというのはNDDという約定方式のうちのひとつです。

ECN口座の取引手数料の考え方

ECN口座の取引手数料は、「10万通貨につき片道5ドル」などという記載がなされていることがほとんどで、直感的にわかりにくいものとなっています。
これをわかりやすく考えるには「ドル」から「pips」にざっくりと換算してしまうことです。
考え方としては、以下のとおり。
10万通貨でドル円を取引した場合、1pipsの変動金額は1,000円。
10万通貨で片道5ドルの手数料を円換算するとだいたい500円の手数料。
500円は、ドル円の10万通貨の変動でいうと0.5pipsにあたります。
よって、スプレッドに取引手数料の0.5pipsを加えたものがECN口座におけるトータルコストになるという風に考えます。
だいたいのトータルコストを把握したい場合は上記のような考え方をすると簡単です。
なお、この外付けの取引手数料は、確定申告する際には経費とすることができます。(トレードで儲かった場合)
主要な海外FX業者の取引手数料
業者 | 口座名 | 取引手数料 (10万通貨につき片道) |
XM | XMZero口座 | 5ドル (0.5pips相当) |
AXIORY | ナノスプレッド口座 | 3ドル (0.3pips相当) |
TitanFX | ブレード口座 | 3.5ドル (0.35pips相当) |
主要な海外FX業者の取引手数料は上記のとおり。
ただ、上記の取引手数料だけで比較してもあまり意味はありません。
取引手数料に差異があるように、スプレッドにも業者ごとに差異があるためです。
そのため、比較検討する場合には「スプレッド+取引手数料」のトータルコストで比較することをオススメします。