技術論

ダブルトップ・ダブルボトムの活用法

トレンド転換の際に現れるチャートパターンであるダブルトップとダブルボトム。

二番天井とか二番底とか言われるのも同じもの。

ダブルトップ・ダブルボトムはわりと頻繁に出現するパターンですが、やみくもにエントリーしてもいけません。

個人的には、上位足の流れに沿って、下位足でダブルトップやダブルボトムが出たらエントリーみたいなかたちがよいと思っている。

例えば、上位足で押し目を作っている時に、下位足でダブルボトムがでたから押し目買いするみたいなね。

そんな感じで、ダブルトップ・ダブルボトムの活用についてまとめていきます。

ダブルトップ・ダブルボトムの基本

ダブルトップ・ダブルボトムのかたちとしては、下記のような感じ。

このかたちが反転パターンになりやすいのは、

ダブルトップなら安値の切り上げがが否定され、ダブルボトムなら高値の切り下げが否定されることで、ダウ理論でいうところトレンドがいったん終了するため。

→ ダウ理論の基本

なお、2つ目の安値は1つ目の安値より上の場合もあれば、下の場合もある。(ダブルボトムの場合)

その安値ができるあたりに強いサポート帯があるから反発するので、安値の位置関係はその時々で違う。

ダブルトップもダブルボトムをひっくり返しただけなので、同じ理由で高値の位置関係はその時々で違います。

ダブルトップ・ダブルボトムでのエントリー方法

ダブルトップ・ダブルボトムをトレードで活用するにはどうするか。

基本的には下記のポイントがエントリーゾーンになる。

①は、ネックラインを抜けた地点。

②は、ネックラインを抜けた後にいったん戻した地点。

どちらでエントリーするもよいのですが、私は②の戻しを待つ方が好みです。

理由は②の方がロスカット幅が小さくなるから。

ダブルボトムでエントリーする場合、直近の安値を超えたところに損切り注文を置くのが合理的。

理由は、そこを突破されると、トレンド転換の可能性がいったん否定されるから。

その考えの元でロスカット幅を考えると①よりも②の方が狭くなる。

ただし、上昇の勢いが強い場合は、押さずに上げていくので乗れません

実損と機会損失を並べて、前者が嫌なら②で、後者が嫌なら①でエントリーすればいいかなと思います。

→ 損切り位置はチャート基準で

チャートで見るダブルトップ・ダブルボトム

では、実際のチャートで見ていきます。

上記のチャートをみてダブルトップ・ダブルボトムはどこか。

どこでエントリーすべきかを少し考えてみましょう。

私の答えは下記のような感じ。

ダブルトップが2つ見て取れます。

個人的には、いったん下がった後の2つ目のダブルトップが好きです。

こんな感じでいくつかあげていきます。

どこがダブルトップ・ダブルボトムでどこでエントリーしますか?

答えは下記。

上記のような、2つ目で2回安値をつける変則的なダブルボトムもあります。

どこがダブルトップ・ダブルボトムでどこでエントリーしますか?

答えは下記。

一番わかりやすいダブルボトムは上記の箇所だと思います。

ただし、このチャートだとその他にもダブルトップ・ダブルボトムが見て取れます。

見てわかるとおり、これ全てにエントリーするとたぶんトータルで負け越すのではと感じます。

基本的には、上位足が上昇ならダブルボトムを、上位足が下落ならダブルトップを探してエントリーするのがいいと思います。

→ マルチタイムフレーム分析の基本

チャート例はこんなところ。

最後にダブルトップ・ダブルボトムを活用する際の注意点についてまとめておきます。

ダブルトップ・ダブルボトムの活用で注意したいこと

いくつかチャート例を見てきましたが、ダブルトップ・ダブルボトムは見ようによってはかなりの割合で出てきます。

そのため、トレードするなら見極めが大事。

前述のとおり、基本的には上位足の流れに沿ったエントリーをした方が儲かります

そして、トレード参加者が意識するようなきれいなダブルトップ・ダブルボトムだと転換しやすいです。

ただ、チャートパターンすべてに言えますが、そのパターンが出たからと言って絶対視は厳禁です。

ロスカット注文は必ず入れましょう。

以上のことを踏まえ、たくさんチャートを見てダブルトップ・ダブルボトムの認識ができるように訓練するといいと思います。