FXの基礎 PR

FXの特徴を理解しよう

FX取引の特徴
  • FXは証拠金取引である
  • FXは平日24時間取引できる

株式投資等とは違うFXの大きな特徴は上記の2点です。

ここでは、このFXの特徴についてまとめていきます。

FXは証拠金取引である

Q. 証拠金取引とは?

A. 口座残高を担保として、口座残高以上の取引ができるという仕組み

株の現物取引の場合、100万円が口座にあったら、100万円分までの株が買えます。

一方、FXは証拠金取引なので、100万円が口座にあったら、2,500万円分までの取引が可能です。(日本のFX業者の場合)

この口座残高以上の取引ができることのなにがいいのかと言えば、「少額入金でもそれなりの利益を狙える」ということです。

例えば、100万円のものが101万円になった場合を考えます。

このものを普通に100万円で売買(現物取引)すると1万円の儲けですが、10万円を担保に100万円の売買(証拠金取引)をしても同じ1万円の儲けになります。

つまり、10万円しか入金せずとも、100万円を入金した時と同様のトレード結果が望めるのが証拠金取引のメリットと言えるわけ。

ただし、これは逆から見ると、株の現物取引などに比べて「リスクを多くとっている」ということも言えます。

例えば、100万円のものが99万円になった場合を考えます。

このものを普通に100万円で売買(現物取引)していれば1万円の損失ですが、100万円を担保に300万円の売買(証拠金取引)をしていたら3万円の損失です。

上記のようにレバレッジ3倍くらいなら問題ないと言える範疇ですが、利益を皮算用して5,000万円の売買(証拠金取引)をしていたら50万円の損失になります。

口座残高100万円に対して50万円も負けていたら、大損と言っていいわけで取り返すのは大変。

つまり、「リスクを取りすぎる」かつ「ヘタクソ」だと口座残高が一気になくなるというのが証拠金取引のデメリットと言えます。

リスクを取りすぎて大負けしたヘタクソが多いせいか、「FXはレバレッジがかかるので危ない」と言われたりもします。

ただ、どれくらいのリスクを取ってどれくらいのリターンを狙うかっていうのは、各人の自由。(リスク管理といわれるところ)

なので、「FXは口座残高以上の売買ができる=危険」ってことではありません

なお、口座残高を担保にいくらまでの売買が可能かというのは、FX業者の最大レバレッジの設定によって決まります。

用語解説:レバレッジ

レバレッジは、小さな資金で大きな金額の取引をできるようにする仕組みのこと。

10万円を入金して、それを担保として100万円分のドル円を買う場合はレバレッジは10倍に、500万円分のドル円を買う場合はレバレッジは50倍になります。

※100万円÷10万円=10倍、500万円÷10万円=50倍

この口座残高からみて保有ポジションにどれくらいのレバレッジがかかっているかを「実効レバレッジがいくつ」と言い方をする場合もあります。

これに対して、FX業者の最大レバレッジの設定のことを「制度レバレッジ」という場合もあります。

FXは平日24時間取引可能

Q. FXはいつできる?

A.  月曜早朝から土曜早朝まで。平日の24時間いつでもトレードできる。

FXトレードができる時間は、上記のとおり。

土日でなければ、日本が祝日の日もトレードできます。(海外は休みじゃないので)

つまり、どのような生活スタイルでもFXに取り組めるということ。

24時間いつでもできるFXですが、時間帯ごとに下記のような区分けがされています。

  • オセアニア時間(6時~8時)
  • 東京時間(8時~15時)
  • 欧州時間(15時~21時)
  • ニューヨーク時間(21時~6時)

これは、それぞれの株式市場が開く時間帯に対応しており、その地域の人がFX市場の中心的なトレーダーになっていることを意味します。

東京時間は日本の株式市場が開く時間帯なので、日本人トレーダーの取引が活発。なので、円が動きやすいみたいな話です。(アメリカは夜なのでアメリカ人は寝ている)

なお、カッコ内の時間は厳密ではなく目安。あくまでその時間帯にその地域の人たちがFX市場の中心になっているということを意味しているだけ。

例えば、ヨーロッパの人でもカッコ内の欧州時間よりも早くトレードする人もいれば、遅くまでトレードする人もいます。

そして、この中で最も値動きが出やすいのは、欧州時間の後半からニューヨーク時間の前半です。

特にアメリカの経済指標などが発表される22時半以降はよく動くことが多いです。(夏時間は-1)

このことから、日本時間の夜に時間が取れるサラリーマンは、FXで儲けるチャンスはかなりある。(腕があり、疲れがなければ)

なお、クリスマス年末年始等トレード参加者が少なくなる時期は、値動きが小さく不安定になりがちです。なので、こういう時はトレードは控えて休んだ方がいいと思います。

経済指標について

Q. 経済指標とは?

A. 各国の経済に関する統計の発表のこと

世界各国では経済に関する指標が毎日のように発表されています。

その中でも世界中の人が注目するのがアメリカの経済指標

日本時間の夜22時半と24時に発表されることが多いです。(夏時間は-1)

経済指標の発表内容で大事なのは、発表された数字そのものよりも、事前予想と結果の差

そこにギャップがあると、サプライズとなり、相場の値動きが激しくなる

アメリカの経済指標の中でも、特に注目度が高いのが雇用統計FOMC

これらの発表の時は、ポジションは保有せずにチャートを眺めているだけが無難な対応。(それまでのトレンドが一変して大損する可能性があるため)

なお、ユーロやポンド絡みの通貨ペアをトレードしてるなら、日本時間の夕方にあるEUやイギリスの経済指標も気にしたほうがいいとは思います。

用語解説:夏時間と冬時間

FXでは欧米のサマータイムに合わせて取引時間が変わります。

サマータイム時を「夏時間」、それ以外を「冬時間」と呼んでおり、だいたい3月~10月が夏時間、11月~2月が冬時間。

夏時間は、「冬時間-1時間」となり、月曜日のオープン時間、土曜早朝のクローズ時間が1時間早くなります。

経済指標の発表時間も変わるので注意が必要です。

雇用統計とFOMCを詳しく
雇用統計詳細

<雇用統計の発表日時>

毎月第1金曜日の22時半(夏時間は午後21時半)

アメリカの雇用統計は、全部で10以上の指標が合わさったものの呼び方で、その中でも「非農業部門雇用者数」「失業率」が注目されるものになる。

非農業部門雇用者数

約40万の事業所の給与支払い帳簿をもとに雇用者集を集計。

月ごとの雇用者数をいち早く把握できるという特性がある。

失業率

約6万世帯の一般家庭を対象に雇用の状況を調査。

景気にやや遅れて変動するという特性がある。

前者は、非農業部門なので、要はサラリーマンの雇用者数が増えたか減ったかみたいな発表。

後者は、単純にどれくらい職を失った人がいたかっていう発表になる。

「非農業部門雇用者数」は「失業率」よりも景気動向を敏感に察知できる指標だと見られてるので、「失業率」よりも「非農業部門雇用者数」の方が若干注目度が高い指標になる

比較的トレードしやすい時間帯に発表があるので、トレードする際には注意したいところです。

FOMC詳細

<FOMC(政策金利発表)の発表日時>

年8回、原則6週間毎の火曜日もしくは水曜日の午前4時15分(夏時間は午前3時15分)

FOMCとは、「連邦公開市場委員会」のことで、アメリカの今後の金融政策についての方針を話し合い、「政策金利」が決定される場です。

※日本の場合で言うと、「日銀金融政策決定会合」に相当。

政策金利とは、中央銀行が一般の銀行にお金を融資する際の金利のことを指します。

政策金利は、景気が良い時は通貨の流動性が下がるように高く設定され、景気が悪い時は通貨の流動性が上がるように低く設定される。

一般的に、金利の高い方にお金は流れるため、政策金利が変化すると資金の流入や流出が起こることになる。

政策金利は発表前にある程度マーケットに織り込まれていることが多いですが、サプライズでの「利上げ」や「利下げ」があった場合には、相場のトレンドを転換させるくらいインパクトがある経済指標になります。

また、金利の発表と同時に声明文がでます。

この声明文には、国が何に注目してどういう方向に向かっていきたいのかが現れるため、内容次第では為替の動きにも影響がでてきます。

まとめるとFOMCに関しては、「政策金利の上下」「声明文」に注目する必要があるということになりる。

早朝の発表なので、普通の人は寝ていると思いますし、無理に起きてトレードする必要はありません。